目次
1. ステーキの美味しい焼き方と準備

ステーキの美味しい焼き方をマスターするには、まず準備が重要だ。これなくしては、美味しいステーキへの道は開けない。どんな準備をすべきか見ていこう。
肉の準備
最大の準備は、肉を常温に戻しておくこと。夏であれば15~20分、冬であれば30分程度は常温に出しておく必要がある。肉を常温に戻すと、肉の内側と外側の温度差がなくなり、火が均等に通るようになるのだ。冷凍肉の場合は、冷蔵庫で解凍したのち常温に戻すことがポイント。
調味料の準備
次に調味料を準備していこう。ステーキに使うのは基本的には塩と胡椒。塩は肉を柔らかくする効果もあるという。肉の重量に対して1.3~1.5%の塩が適量だ。焼く直前にかけるといい。(※1)
調理器具の準備
ステーキを焼くためには、フライパンが必要である。肉の大きさに合ったフライパンを選ぶことも美味しく仕上げるポイント。おすすめは鉄や鋼の分厚いフライパンだ。そのほか、ひっくり返すときに使うトングやターナーも用意しておくといい。
2. ステーキの美味しい焼き方のポイント

ステーキを焼くコツは、肉を触りすぎないこと。触りすぎると肉汁が無駄に出て、ぱさついた仕上がりになってしまうのだ。ここでは焼き方の最大のポイントについて詳しく解説をしていこう。
何度か裏返しながら焼く
ステーキ肉を裏返す回数には諸説あるが、ここでは何度か裏返しながら焼くことのメリットを解説しよう。肉を何度も裏返すと、表裏を同時に加熱していることになる。そのため、火を通す時間が短縮されて、ジューシーに仕上がるといわれているのだ。ただし、長時間焼くと肉が固くなってしまうため、焼きすぎには注意が必要である。
フライパンは熱々にする
ステーキを美味しく焼くコツ、もうひとつはフライパンの温度。しっかりと温めておくことで一瞬で肉の表面が加熱され、タンパク質が凝固するため、肉汁の流出が最小限で済む。(※1)最初は強火が鉄則だ。
3. ステーキの美味しい焼き方

一口にステーキといっても焼き加減によって味わいは大きく異なる。ここでは焼き加減別に美味しい焼き方をレクチャーしていこう。
レア
レアステーキはその名の通り、中が生っぽい仕上がりのこと。
強火で30秒ほど表面を焼き付けたら弱火にして1分加熱。ひっくり返して、片面も同じように焼けばOK。トングなどで押して、まだ柔らかく弾力がそれほどないくらいでできあがりだ。
ミディアム
ミディアムは中がほんのりピンク色になる仕上がりのこと。
強火で1分ほど表面を焼き付けたら弱火にして2分加熱。ひっくり返して、強火で約30秒、弱火にして約2~3分焼く。トングなどで押して、弾力がある状態でできあがりだ。
ウェルダン
ウェルダンは中に赤みがない、いわゆるよく焼きの仕上がりのこと。
強火で表面に肉汁が出てくるまで焼き、ひっくり返して同じく強火で焼く。トングなどで押して、硬いと感じるまで焼く。表面が焦げ付くようであれば、弱火にすること。
4. ステーキの美味しい焼き方と仕上げ
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ここで終わり、ではなくもうひと手間かけることがお店の味に近づくポイントだ。仕上げ、そしてソースの作り方も見ていこう。
アルミホイルで覆う
焼き上がった肉をすぐに切るとせっかく閉じ込めた肉汁がすべて流出してしまう。これを防ぐために、2~3分アルミホイルを巻いた状態で休ませるのだ。こうすることでワンランク上の美味しさにつながる。
ちなみにフライパンに残った油を活用してソースを作ると、牛肉の美味しさを余すことなく感じることができる。
結論
ステーキの美味しい焼き方は肉を事前に常温に戻しておくこと、フライパンは熱々にして肉を入れたら強火、ひっくり返すのは1度のみ。焼き上がりはホイルに包んで休ませる。これを守れば、きっと美味しいステーキを焼くことができる。年末年始、おめでたいシーズンにぜひ、極上のステーキを楽しんでほしい。
(参考文献)
※1出典:J-stage「肉の調理」
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。