目次
- スコッチ:正式名称はスコッチウイスキーで、スコットランドの蒸留所で作られているもの。原料により分類されているのが特徴的で、大麦を使っているものを「モルト・ウイスキー」小麦やライ麦で作ったものを「グレーン・ウイスキー」と呼ぶ。スコッチウイスキーと呼ぶには、法律によって厳しい条件がある。
- バーボン:とうもろこしが主な原料となっているウイスキー。厳密には原料の51%以上80%以未満がとうもろこしであり、内側を火炎で焦がしたオーク樽を使用して2年以上熟成したものなどの定義がある。
- コニャック:コニャックはフランスの粉コニャック周辺で作られているブランデーのことを指す。原料は白ぶどうが使われており、ワインを作ってからワインのおりを加えて蒸留するのが特徴だ。
1. ウイスキーとブランデーは主原料に違いがある

ウイスキーとブランデーが違う種類であることは知っているが、どこに違いがあるのか知らない人も多いだろう。ここでは、ブランデーとウイスキーの原料の違いについて解説していこう。
穀物と果物
ウイスキーとブランデーの最大の違いは原料である。ウイスキーとは大麦・ライ麦・とうもろこしなど穀物類を原料とした蒸留酒で、果実類は使われていない。ブランデーは果実類が原料で、主に酸味の強い白ぶどうを使って作られることが多い。りんごやさくらんぼなどを原料にしたものもある。アルコール濃度はウイスキーが40~45度、ブランデーが37~50度ほどで出荷される。
2. ウイスキーとブランデーは製法に違いがある

ウイスキーとブランデーの原材料の違いが分かったところで、今度は製法の違いについて解説していこう。
製造工程の違い
ウイスキーとブランデーは蒸留酒であることは同じだが、製造方法に違いがあるのだ。ウイスキーとブランデーは両方とも酵母を入れて発酵させ、二酸化炭素とアルコールに分りっさせるところまでは同じ工程になる。しかし、ウイスキーの原料である穀物類には糖分が少ないためそのままでは発酵ができない。そのため、麦芽を使いデンプンを糖に変化させてから発酵させるのだ。ブランデーは原料の果実に糖が多く含まれているため、糖に変化させる工程が必要ない。
3. ウイスキーとブランデーの味の違い

ウイスキーとブランデーの原料と製造工程の違いが分かったところで、今度は味の違いについて解説していこう。
味の特徴
ウイスキーとブランデーの原料が違うため、当然味も変わってくる。ウイスキーは原料の麦芽はピーという泥炭で燻されることが多いため、スモーキーな香りと味わいが特徴的だ。ブランデーは原料に果実が使われているため、フルーティーな味わいになる。
4. ウイスキーとブランデーの種類

ブランデーとウイスキーの3つの違いが分かったところで、今度はウイスキーとブランデーの主な種類を紹介していこう。バーボンやスコッチについても解説する。
ウイスキーの主な種類
ウイスキーの主な種類と特徴は以下の通りだ。
ブランデーの主な種類
ブランデーの主な種類と特徴は以下の通りだ。
結論
ウイスキーの原材料は主に大麦やとうもろこしなど穀物類で、ブランデーは白ブドウやりんごなどの果実類である。ウイスキーの原料の穀物類には糖を少なく発酵させないためデンプンを加えて糖に変換させる。また、ウイスキーは原料を燻すためスモーキーな味わいがし、ブランデーは果実が原料のためフルーティーな味わいになるのだ。この記事を参考にウイスキーやブランデーを飲む際の参考にしてはいかがだろうか。