目次
1. セロリの葉っぱは食べられる!美味しく食べるコツ

セロリの葉には毒があるという風説がある。これは、セロリをはじめとするセリ科の植物にごくわずかのフラノクマリンという毒が含まれていることに由来しているようである。(※1)しかしその量はごく微量で、普通に食する場合には問題ないという。
セロリの葉っぱには、体に害を与えるような毒はなく生でも食べられるが、固い食感や風味はあまり好ましいとはいえない。セロリの葉っぱを美味しく食べるためには、食べやすい柔らかさにして、独特の風味を少し軽減することがコツとなる。
2. セロリの葉っぱのおすすめの使い方

みずみずしい緑色をしたセロリの葉っぱは、捨ててしまうのがもったいない。試しにかじってみても、独特の香りが鼻について食べられないことが多い。セロリの葉っぱはどんな料理にすれば美味しく食べられるのだろうか。その方法を紹介する。
セロリの葉っぱのスープ
さまざまな野菜を小さくカットして、トマト味で食べるミネストローネ。通常はセロリの茎の部分を加えるが、葉っぱを入れても美味しい。セロリの葉っぱは加熱することでしんなりとして食べやすくなるため、味噌汁の具にしてもよい。
セロリの葉っぱのサラダ
セロリの葉っぱの緑色を生かしてサラダとして食べる方法もある。生のままでは食べにくいため、熱々の調味料をかけて食べやすくするのである。オリーブオイルにベーコンやニンニクなどを加えて香りを出し、食べる寸前にセロリの葉っぱにかけて和える。温泉卵を加えると、さらにまろやかな食感で食べやすい。
セロリの葉っぱの天ぷら
食べにくいセロリの葉っぱも、天ぷらにすることでその香りがちょうどよい加減となる。葉っぱは洗った後にしっかりと水分を切り、小麦粉や片栗粉を水で調節した衣を付けて揚げる。おつまみとしてもイケる一品となる。
3. セロリの葉っぱの常備菜

多忙な毎日を送る人にとって、常備野菜があると食事やお弁当を作る場合にとても便利である。セロリの葉っぱを使った常備野菜にはどんなものがあるのか。いくつかのアイデアを紹介する。
セロリの葉っぱの浅漬けやピクルス
市販の浅漬けの素を使うと、セロリの浅漬けも簡単にできる。茎の部分だけではなく葉っぱも入れることで、セロリの風味をしっかりと堪能できる。洋食のお供や箸休めにちょうどいいピクルスも、茎だけではなく葉も加えて作ってみよう。ローリエの香りがほどよくマッチして、オシャレなピクルスになる。
セロリの葉っぱのふりかけ
じゃこと合わせてセロリの葉っぱのふりかけを作っておくと、おかずに物足りなさを感じた場合に便利である。セロリの葉を細かく切ってごま油で炒め水分を飛ばし、ちりめんじゃこやかつおぶし、ごまを加える。みりんや醤油でしっかりと味を付ければ、セロリの葉っぱのにおいが苦手という人にも食べやすい。
セロリの葉っぱのナムル
ごま油の香りが食欲を刺激するナムルも、セロリの葉っぱを使って作ることができる。葉の部分は塩をふってしばらく置くとしんなりする。このセロリの葉っぱを、ごま油やごま、ニンニク、鶏がらスープなどで作った調味液と混ぜるのである。
4. セロリの葉っぱの保存方法

使い道が多く栄養面でも見るべきものがあるセロリの葉っぱは、どのように保存するべきなのだろうか。まず、セロリの茎の部分と葉の部分は切断し、別々に保存することが基本である。葉の部分は洗ってよく水気を拭き取り、キッチンペーパーにくるんで冷蔵庫に保存する。保存用の袋に入れて空気を抜いておくと長持ちする。
また、セロリの葉っぱは冷凍保存もできる。葉は洗って水分を除去し、食べやすい大きさにカットする。そのまま冷凍用の袋に入れて冷凍庫に入れるだけである。冷凍保存ならば、セロリの葉っぱは1か月ほど保存できる。解凍はしないまま、そのままスープなどの調理に活用してほしい。
結論
廃棄してしまうことが多いセロリの葉っぱは、実はいろいろな料理にして食べることができる。生食は食感や風味において難しいかもしれないが、食べ方によってはサラダやピクルスにして楽しめる。また味噌汁やスープの具にすれば、しんなりとして食べやすくなる。セロリは葉っぱまで活用して、食卓を彩ってみてほしい。
(参考文献)
※1.文部科学省所管の国立研究開発法人科学技術振興機構「酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含量のスクリーニング」P.695・698