目次
1. 漬物の代表的な種類一覧

そもそも、漬物とは一体どのようなものを指すのだろう。漬物は、主に野菜などの貯蔵を目的としている食べ物であり、食品を塩や、ぬか、味噌などと一緒に漬け込むことで、保存性を高めている。漬物をつける際に、使用する塩や、ぬか、味噌などによって種類が異なり、種類分けが難しい。また、漬物を作る工程で発酵するものと、発酵しないものとで分類されることもある。では、漬物の種類を簡単に説明しよう。
ぬか漬け
ぬか床に野菜を漬け込んで作った漬物で、米ぬかに塩や水を混ぜ、乳酸発酵させたものである。ほどよい酸味と深い旨味が特徴で、たくあんもぬか漬けとされている。
浅漬け
野菜を調味液に短時間漬けて作る漬け物だ。長時間漬けていないので、野菜本来の味わいが楽しめる。お新香も浅漬けの種類である。
粕漬け
お酒を搾ったあとにできる酒粕、みりん粕に野菜などの食材を漬け込んだもの。ほどよい甘みと塩気がたのしめる。代表的な漬け物はわさび漬や奈良漬など、大人の味わいが堪能してできるだろう。
塩漬け
野菜などの食べ物を長期的に保存するために昔から行われている方法。塩分濃度を高め、細菌の繁殖を抑え、食べ物の腐敗を防げる。塩漬けにすると、余計な水分が出てかさが減るので、たくさん食べられる。
麹漬け
米麹や、砂糖、塩などを混ぜたものに、野菜を漬け込んだもの。麹漬けにする前に、一度塩漬けしてから麹に漬け込むのが特徴だ。大根のべったら漬けやが代表的で、甘みが強いので保存食には不向きである。
味噌漬け
野菜や肉、魚などの食材を味噌に漬け込んだもの。ぬかみそとは違い、食用の味噌をそのまま使用する。そのため、使用する味噌によって風味や香りが異なるため、さまざまな味噌を使って試してみるのもよいだろう。
酢漬け
野菜などを酢に漬け込んだ漬物。調味液には、砂糖や塩、醤油などを加える場合もある。日本では、らっきょう漬け、海外では香辛料も合わせて漬け込んだピクルスが有名だ。
辛子漬け
塩漬けにした野菜を辛子や酒、麹などを混ぜて漬け込んだもの。ピリッとした風味が特徴で、なすの辛子漬けが有名である。
キムチ
唐辛子やニンニク、発酵させた魚介類を混ぜて野菜を漬け込んだもの。韓国の伝統的な漬物で、乳酸発酵させてあるのが特徴だ。白菜キムチやきゅうりキムチなどの種類がある。キムチは発酵が進むほど酸味が増していく。
2. 野菜の種類別の漬物の種類

では、次に野菜別に漬物の種類を紹介していこう。
大根の漬け物の種類
大根は、一見固くて漬けるのに時間がかかりそうではあるが、淡泊な味なので漬物にはピッタリである。大根は、ぬか漬けや、酢漬け、べったら漬けに向いている。
白菜の漬け物の種類
白菜は、とくに冬場に漬け込むのがおすすめである。白菜は、シャキシャキとした食感がクセになる。粕漬けや浅漬けなどの漬物の種類にぴったりである。
きゅうりの漬物の種類
きゅうりは漬物にすると、さらに深い味わいになる。初心者でも簡単に作れる浅漬けや、みそ漬け、さらにピリッとした味わいが楽しめる辛子漬けなど種類豊富な漬け方ができる。
なすの漬物の種類
夏が旬であるなすは、とれたてをすぐに漬けることで美味しく食べられる。浅漬けや、辛子漬けにするのがおすすめだ。
菜っ葉の漬物の種類
ほうれん草や、小松菜、大根についている葉などを漬物にするなら、浅漬けや塩漬けにするのがおすすめである。
3. 京都の漬物の種類

古くから京野菜の栽培がさかんに行われ、漬物文化が浸透していた京都。さまざまな漬物の種類があるが、京都で有名なしば漬け、千枚漬け、すぐきの3種類の漬物を紹介する。しば漬けは、みょうがや、なすなどに紫蘇を加えて乳酸発酵させたもので、鮮やかな色合いで美味しい漬物だ。千枚漬けは、冬の代表的なもので、かぶらを使用した漬物だ。発酵させないのが特徴で、素材の味を堪能できる味わいとなっている。すぐきは、天秤漬けで塩漬けにし、その後乳酸発酵させてあるので、酸味の強い漬物である。
結論
漬物のさまざまな種類と、野菜ごとの定番を紹介した。漬物は、古くは野菜の長期保存のために漬けられていたこともわかった。また、漬物は地域によっても漬け方などに特徴があるので調べてみると面白いだろう。今回の記事を参考に、一度漬物を漬けてみてはいかがだろうか。