目次
- すずきやタイなどの白身魚(切り身):2切れ
- ニンニク:大1片
- 赤トウガラシ:1本
- ミニトマト:6個
- ブラックオリーブ:10g
- 塩:少々
- オリーブオイル:大さじ3
- 水:150ml
- 白ワイン:80ml
- イタリアンパセリ:適量
- 白身魚は塩を振って5分ほど置き、水気をペーパーなどでよく拭き取る
- ニンニクをまな板の上で潰してフライパンに入れる
- オリーブオイルを加えて弱火で熱を加え、オイルにうまみと香りが移ったら取り出す
- フライパンに白身魚を入れる。魚にオイルを絡ませ、焼き目が付いてきたら、赤トウガラシとミニトマト、ブラックオリーブを入れる
- 水と白ワイン、塩を加えてからフタをし、細めの中火で約10分蒸し煮にする
- 魚に火が通ったら、イタリアンパセリを加えて水分を煮詰めていく
- 煮詰めながら、塩とオリーブオイルを調整しながら加えていく
- ソースに旨みが凝縮したら完成
1. アクアパッツァとはイタリアの魚料理

アクアパッツァと聞いてもどんな料理なのか知っている人は少ないだろう。アクアパッツァとは、魚介類と野菜を一緒に煮込むイタリアの煮込み料理だ。ここでは、アクアパッツァの歴史や名前の由来を詳しく解説していこう。また、アクアパッツァとブイヤベースとの違いもあわせて見ていこう。
歴史と由来
アクアパッツァはイタリアのナポリ地方の郷土料理で、魚を焼き、アサリやムール貝、トマトなどの野菜を加えて煮込んだ料理である。ナポリの漁師が売れ残った魚で作っていた料理が始まりといわれている。アクアパッツァのアクアは「水」、パッツァには「暴れる」などの意味があり、油の中で水が跳ねる様子から名づけられたそうだ。
また、アクアパッツァに似た料理にブイヤベースがある。ブイヤベースはフランスの郷土料理で、魚・貝・かに・えびなどたくさんの魚介類を煮込んだスープだ。世界3大スープに数えられており、アクアパッツァとは料理の種類や発祥の国に違いがある。
2. アクアパッツァに適した魚とは

アクアパッツァの歴史・名前の由来・ブイヤベースとの違いが分かったところで、今度はアクアパッツァを作るのに適した魚について解説していこう。
新鮮な魚がおすすめ
アクアパッツァに使用されるのは、すずき・タイ・さわらなどの白身魚がメインになる。一般的に、クセが少なく淡白な魚が適しているといわれている。アクアパッツァは味付けがシンプルなため、味が濃くクセのある赤身魚は適さない。白身魚以外では、サバ・アジ・サンマなどでも美味しく作れる。
一番重要なのは鮮度がよい魚を使うことで、鮮度が落ちているとクセが気になってしまうので注意が必要だ。鮮度のよい魚を使いたいなら、目が濁っておらず、切り身の場合は断面がキレイな模様で身が締まっているものを選ぼう。
3. アクアパッツァの作り方

アクアパッツァの歴史や適した魚の種類などが分かったところで、今度はアクアパッツァの作り方を紹介していこう。
用意する食材
基本的なアクアパッツァを作る際に必要な材料は以下の通りだ。
(2人分)
魚は季節ごとの白身魚を使用するのがよい。
作り方のポイント
作り方の手順とポイントは以下の通りだ。
結論
アクアパッツァとは、すずきやタイなどの白身魚にトマトや貝などを加えて煮込む料理である。発祥はイタリアで、フランス発祥のブイヤベースとは異なる。アクアパッツァは味付けがシンプルなため、クセが少なく淡白な白身魚が適している。この記事を読んで、アクアパッツァを作る際の参考にしてみてはいかがだろうか。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。