アスパラの切り方とおすすめ料理！食卓を彩る野菜のカット方法

アスパラは、正しい切り方をするかどうかで口当たりのよさに違いが出る野菜だ。茎の固くて筋っぽい部分を下ごしらえの際に取り除くことで、均一に火が通って食感がよくなるためである。まずはアスパラの下処理について、正しい切り方を紹介しよう。

アスパラの穂先には、三角形の葉のような形をしたハカマと呼ばれる部分がついている。ハカマはそのまま食べることもできるが、見栄えや食感が気になる場合には包丁ではがすかピーラーで削り取るのがおすすめだ。また、アスパラは種類によって茎の細さや皮の厚さに違いがあるので、食べるアスパラに合わせて下処理の際のむき方や切り方を変えるとよいだろう。

茹でる・焼く・揚げるなどさまざまな調理方法で食べられるアスパラは、料理によって向いている切り方が違う。ここでは、アスパラの基本の切り方を紹介しよう。

4～5cmの長さでカットするぶつ切りは、口に運びやすいサイズであり、アスパラならではのシャキシャキとした食感を楽しめる切り方だ。炒めものや肉巻き、パスタ、カレー、スープなどといった幅広い料理に向いている。また、アスパラをサラダや和えものに使う場合には、断面積が増える分調味料が絡みやすくなる斜め切りがおすすめだ。ぶつ切りよりも火が通りやすくなる点と合わせて、バター炒めなどにも適している。ぶつ切りや斜め切りは、天ぷらやバーベキューなどのシーンでもよく用いられる基本の切り方だ。

つづいて、基本とは少し違ったアスパラの便利な切り方を解説していく。

乱切りは、煮ものや炒めものなどといった幅広い料理で多用されている切り方だ。下処理後のアスパラをまな板の上に置き、根元側からひと口大のサイズで斜めに刃を入れてカットしたら、手前に半回転させてから再び斜め切りをしよう。斜め切りと半回転を繰り返すだけで簡単にでき、表面積が増えることで火の通りが均一になって調理の時短にもつながるのがメリットだ。アスパラに限らずナスやにんじん、ごぼうなどさまざまな食材で使えるカット方法なので、覚えておくとよいだろう。さらに少し変わった切り方でアスパラ料理を楽しみたいという人には、ピーラーを使った薄切りもおすすめだ。薄く長くスライスすることで、茹で料理でも炒め料理でもわずか10秒で火が通るようになる。サラダや炒めものに向いている薄切りは見た目もおしゃれなので、特別な日やおもてなし料理などで使うのもよいだろう。

アスパラの切り方をいくつか紹介してきたが、カットせずそのまま料理に使うことも可能だ。ただし、小さく切って調理する場合でも1本まるごと使う場合でも、固い部分を取り除く下処理は必要なので注意しよう。

正しい下ごしらえをして固い部分を切り落としたアスパラは、カットせずにそのままの長さでバーベキューや焼肉などに使用できる。人気の定番料理である肉巻きや天ぷらなども、まるごと1本のアスパラを美味しく食べる方法の1つだ。おしゃれな切り方や食べやすい切り方で調理するのもよいが、そのまままるごと使う調理方法でインパクトのあるワイルドな料理に仕上げるのもおすすめである。

アスパラは、色鮮やかなグリーンで食卓を彩る春野菜だ。一口大にカットして炒めものや煮ものに入れたり、そのまままるごと焼いて食べたり、切り方や調理方法次第で幅広い料理が楽しめる。どの調理方法も茎の固い部分を取り除く下ごしらえを忘れないことがポイントなので、正しい下処理を行って美味しいアスパラ料理を満喫しよう。