1. チャーハンのお手軽隠し調味料
簡単にチャーハンを味付けしたいときにおすすめなのが、顆粒タイプの出汁の素だ。隠し味として仕上げに加えるというひと工夫で、うまみのある美味しいチャーハンになる。出汁系調味料には、液状やキューブ状、ペースト状のものもあるが、サラサラの顆粒タイプが最も使いやすい。下記のようなものを、隠し調味料として使ってみよう。
出汁系のちょい足し
鶏がらスープの素
スープのほか、中華料理に多く使われる。鶏肉と鶏がらを煮込んで抽出したうまみが加わるため、コクがあり風味のよいチャーハンになる。醤油味の一般的なチャーハンの仕上げに使おう。
中華スープの素
鶏肉のほか豚肉や牛肉、魚介系などのエキスを配合して作られるため、より複雑な風味を気軽に楽しめる。鶏がらスープの素と同様に醤油味のチャーハンに合う。また、隠し調味料ではなく中華スープの素のみで味付けしても本格的な味になる。
和風出汁の素
昆布やかつお節のうまみ成分を抽出して作られており、味噌汁や煮物などを簡単に作りたいときに便利だ。チャーハンの隠し調味料として使うと、和風のやさしい味に仕上がる。
コンソメ
肉や骨を煮出したブイヨンをベースに、野菜や調味料を加えた洋風スープの素だ。洋風のチャーハンを作りたいときに、塩こしょうと一緒に使うとよい。玉ねぎやベーコン、人参などの具材によく合う。
2. チャーハンの味変調味料
いつものチャーハンの味を変えてみたいときには、ソース系や辛みの強いものを隠し調味料として使うとよい。チャーハンの味付けには意外と多くの種類の調味料が使えるため、いろいろ試してみよう。
タレやソース系
焼肉のタレ
果物や野菜が使用されているため、甘辛さとともに複雑な味が加わる。大きめにカットした牛肉や豚肉を具材に加えれば、ガッツリ系の焼肉チャーハンを楽しめる。チャーシューのタレなども使いやすい。
ウスターソース
サラッとしたソースのため加えやすく、醤油との組み合わせがおすすめだ。鍋肌から加えると香ばしいチャーハンになる。甘みとコクが加わり、子どもも食べやすい。
お好みソース
お好み焼きや焼きそば、たこ焼きなどに使うソースで味付けすると、そばめし風の味付けのチャーハンができる。メインではなく隠し調味料として少量使えば、うまみや甘みが加わって美味しい。
ラー油
唐辛子の風味や辛みがごま油に移されているため、ピリ辛のチャーハンになる。辛くなりすぎないよう、少量を隠し調味料として仕上げに加えるのがおすすめだ。ネギをたっぷり使った醤油味のチャーハンによく合う。
キムチの素
キムチを自宅で簡単に作れる調味料で、唐辛子やにんにく、果物などが配合されている。辛みだけでなくうまみも強いため、濃厚なピリ辛チャーハンができる。キムチチャーハンのほか、一般的なチャーハンにも鶏がらスープの素などと組み合わせて使うと美味しい。
3. チャーハンのおすすめ隠し調味料
チャーハンにうまみや風味を気軽に足したいときには、下記のような調味料を加えてみよう。いつものチャーハンにひとふりするだけで、本格的な味を楽しめる。
うまみ調味料
うまみ成分を気軽に加えることのできる調味料のため、醤油などと一緒に味付けに少量使うと美味しくなる。シンプルな具材でも、うまみが強まるため食べやすく満足感を得やすい。また、和風、中華風、洋風など幅広い味のチャーハンと相性がよく、さまざまな調味料と組み合わせてうまみをプラスすることができる。
ガーリックパウダー
にんにくを乾燥させて粉末状にしたもので、手軽ににんにくの風味を料理に加えることができる。チャーハンの仕上げにふり入れて炒めると、簡単にガーリックチャーハンを作れる。量が調整しやすいため、隠し味として少量加えて味に深みを出すことも可能だ。
マヨネーズ
油の代わりにマヨネーズで炒めると、ご飯の一粒一粒がコーティングされてパラっと仕上がる。さらにコクもアップするので、ぜひ試してみて欲しい。
結論
チャーハンは、さまざまな隠し調味料を使うことでより美味しく仕上げることができる。いつもの味が物足りないときは、出汁系調味料やうまみ調味料を少量加えてみよう。味変したい場合は、ソースや辛み調味料、ガーリックパウダーなどでパンチを効かせるのがおすすめだ。自宅にあるが使いこなせていない調味料を試してみてもよいだろう。隠し調味料でチャーハンの味付けを楽しみながら、自分好みの味を見つけよう。
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。