目次
1. よだれ鶏の由来

まずは、よだれ鶏の名前の由来について見ていこう。どのような経緯で、よだれ鶏とネーミングされたのかもあわせて解説していく。
口水鶏
よだれ鶏は四川料理の一つとして知られており、茹でた鶏肉にピリ辛のタレをかけて食べるのが一般的だ。中国の歴史学の先駆者が、「思い出したらよだれが出てくる」などと著書の中でいっていたのが由来だとされている。よだれが出るほど美味しい鶏肉という意味で、よだれ鶏と名付けられているのである。本場中国では、よだれを意味する「口水」と「鶏」を組み合わせて口水鶏(コウシェイヂィ)と呼ばれているそうだ。そもそもよだれ鶏は、白切鶏(パイチエヂィ)や白片鶏(パイピエンヂィ)などの茹で鶏の一種として作られている。中国では前菜として食べられていることも多い料理だ。
2. よだれ鶏の特徴

次に、よだれ鶏の特徴について見ていこう。味わいや簡単な作り方についても解説していくので、ぜひ参考にしてみてほしい。
四川料理の一つ
よだれ鶏は四川料理の一つ、つまり中国で作られている料理である。茹でた鶏肉に、ピリ辛のタレをかけて食べる。足や内臓などを取りのぞいた丸鶏を生姜やネギ、水を入れた鍋でじっくりと茹で、食べやすいサイズにカットしてタレをかけるだけで簡単に作れる。家庭では丸鶏ではなく、鶏むね肉などを使って作るケースが多いだろう。茹でた鶏に好みのタレをかけるだけで作れるので、簡単で美味しいのも特徴の一つだ。上からかけるタレは好みでよいが、唐辛子やラー油などを使って辛く仕上げるのが一般的。ごま油に醤油や砂糖、ラー油などを加えて作ると簡単に美味しいタレが作れる。好みで花椒などを入れてもいいだろう。
3. よだれ鶏を作るときのポイント

次に、よだれ鶏を作る際のポイントについて解説しよう。残った茹で汁の活用方法も解説するので、最後まで美味しく味わいたい人はぜひチェックしてほしい。
茹で汁も美味しい
よだれ鶏を作る際は、ネギや生姜を入れた湯で鶏肉を茹でるが、残った茹で汁も美味しく活用できるのだ。残った茹で汁にわかめや卵、ごまなどを加えるだけで簡単に美味しいスープが作れる。また、余った鶏肉を加えてボリュームのあるスープや雑炊などにする方法もある。味が薄いと感じるときは、好みで醤油や塩などをプラスしてもいいだろう。よだれ鶏が美味しいのはもちろんだが、茹で汁までしっかり活用して最後まで美味しく味わおう。
結論
よだれ鶏は四川料理の一つで、中国で作られている料理だ。よだれが出るほど美味しいことから、よだれ鶏と名付けられたとされており、肉だけでなく茹で汁まで美味しく味わえるのが特徴だ。よだれ鶏を食べたい方は、ぜひ本記事を参考にしながら手作りしてみてはいかがだろうか。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。