- 埼玉県 冬
- 新潟県 12月~4月
- 九州地方 ほぼ通年
- 茨城県 12月~3月(ちぢみこまつな)
1. 小松菜が美味しい旬の時期はいつ?
小松菜はアブラナ科の野菜である。江戸時代にこの野菜が採れた小松川にちなんで、小松菜という名がついたという説もある。埼玉県をはじめ、関東地方で主に栽培されている小松菜の旬はいったいいつだろうか。
小松菜の旬は秋から冬
小松菜は、ハウス栽培が盛んなため年間を通して手に入るが、旬は冬とされている。小松菜は耐寒性が強く、霜に当たった小松菜はとくに甘みが乗るといわれており、冬の小松菜の美味しさは格別である。関東地方のお雑煮によく登場するのも、この美味ゆえだろう。
春が旬の小松菜「鶯菜」
1年中収穫ができる小松菜は、冬菜、葛西菜といった別称もある。また、春に収穫する小松菜は鶯菜と呼ばれ、その瑞々しい緑色と食感が愛されてきた。耐寒性があるだけではなく、耐暑性もあるため、夏に収穫されたものも店頭に並ぶのである。
2. 産地別の小松菜の旬
小松菜は関東地方での栽培が盛んで、出荷量も埼玉、茨城、群馬がトップ3となっている。しかし暑さにも寒さにも強い小松菜は、全国的に栽培が行われている。それぞれの地方の小松菜の旬はいつ頃だろうか。
ハウス物を含めて1年中美味しく食べることができる小松菜であるが、産地や品種によって旬が微妙に異なることがある。
3. 旬の小松菜のおすすめの食べ方
旬の美味しい小松菜はどのように食べるべきか。小松菜といえば、和え物、おひたし、炒めものなど、料理法が多いのが特徴である。シンプルにおひたしにしたり、胡麻和えにしたりと和風の味付けでも美味しく食べることができるが、ごま油でアクセントをつけてナムル風にしても趣が変わる。炒めものは、子どもが喜ぶカレー味やバター醤油味でもイケる。いつもと違う楽しみ方をしたい場合は、オムレツの具にするのもおすすめである。
4. 旬の小松菜の選び方と保存方法
旬の小松菜は、ぜひ鮮度が高く美味しいものを選びたい。質のよい小松菜の条件には、葉の先まで張りがあること、緑色が濃いことなどがある。全体的にみずみずしさのある小松菜を選ぶようにしよう。
また、小松菜は冷蔵保存が一般的である。冷蔵庫に入れる場合は、水で軽く湿らせた紙などに包み、根の部分を下にして縦に保管するとよい。すぐに消費できない場合は、調理しやすい大きさにカットして冷凍保存すると長持ちする。
結論
苦味もくせもない小松菜は、煮浸しや和え物など普段の献立に気軽に使うことができる野菜である。小松菜は寒さに強く、霜に当たると甘さが増すとさえいわれている。また、関東を中心に全国的に生産量が安定している。旬の季節は小松菜を使ったおかずを増やして、その美味しさを堪能してほしい。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。