目次
- ぬめりがある
- カビが付着している
- 異臭がする
- いつもとは異なる酸味や苦い味がする
1. 新鮮で美味しい小松菜の見分け方

小松菜はビタミンB群やカルシウムといった豊富な栄養を含む野菜である。(※1)これらの栄養をしっかりと料理に取り込むためには、見た目で鮮度を計ることは可能なのだろうか。小松菜を選ぶ際の基準を説明する。
葉が瑞々しくハリがある
小松菜を選ぶ際にまず基準とするのは葉の部分である。葉が肉厚でみずみずしく、葉先までピンとハリがあるものが好ましい。
緑色が濃くて鮮やか
次は葉の色に注目である。小松菜の葉の色は、緑色が濃く鮮やかでつややかさがあるものを選ぼう。全体的に水分が行き渡っていることを感じるような色合いのものは鮮度が高い。
茎が太くしっかりしている
葉の次は、根元から伸びる茎を見てみよう。茎は太くしっかりとしたものがベターである。株の部分も大ぶりなものを見分けて購入するようにしよう。
袋に水分が付いていない
野菜は水分の調整が保存の鍵となる。水分が多い葉物野菜は、袋に水分が付いていると傷みやすくなる傾向がある。スーパーなどで小松菜を買う際には、袋に水分が付いていないかよく確認するとよいだろう。
2. 傷んでいる小松菜の見分け方

葉物野菜の常として、小松菜は傷みが早い野菜である。傷んでしまった小松菜の見分け方は、こちらを参考にしてほしい。
これらの状況が確認できた場合は、小松菜は腐っている可能性が高い。食中毒防止のためにも、傷みが発生した小松菜は食べずに廃棄してほしい。小松菜は保存性が低い野菜であるため、早めに消費するのが基本である。新聞紙にくるんだり、食べきれない場合は冷凍したり、工夫をして小松菜を食べきるようにしよう。
3. 小松菜とよく似た野菜の見分け方

料理初心者にとって葉物野菜は見分けにくいのが難である。小松菜とよく似た野菜はいくつかある。そうした野菜の見分け方として、それぞれの特徴や違いを見てみよう。
小松菜とほうれん草の見分け方
小松菜もほうれん草も、いくつかの品種がある。それぞれの品種によって大きさや葉の形が異なるが、小松菜とほうれん草の見分け方としてわかりやすいのは根元の色だ。ほうれん草の根元は赤くなっていることが多いが、小松菜は白色をしている。また茎は、ほうれん草のそれよりも小松菜のほうが太い傾向がある。味わいもよく似ているが、ほうれん草のほうが苦味が強く、小松菜は淡白な味わいである。
小松菜とチンゲン菜の見分け方
小松菜とチンゲン菜は、どちらもアブラナ科の野菜である。丸みを帯びた葉は似通っているが、茎の太さが異なる。小松菜よりもチンゲン菜の茎のほうが太くしっかりとしており、歯ごたえも若干よい。どちらもくせがなく料理に使いやすいという点でも共通している。
結論
緑色が美しい小松菜は、料理にしても映える野菜である。デリケートな葉物野菜であるため傷みやすいという欠点があるが、小松菜を買う際には鮮度のよいものをしっかりと見分けて、美味しく食べたいものである。小松菜はほうれん草やチンゲン菜とも似た外見を持っている。それぞれの特徴から見分け方を会得し、料理に上手に活用してほしい。
(参考文献)
※1.一般社団法人全国農業協同組合中央会「コマツナ」
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。