目次
1. 干し椎茸の開封後の保存方法

干し椎茸は一度に使いきれず、開封後に残りをそのまま保存しておくことが多い。そんなときはどのように保存すれば、干し椎茸の美味しさを長く保つことができるのだろうか?
温度と湿度
開封後の干し椎茸の保存は、高温多湿を避けるように保存することが大切だ。温度は5℃ぐらいで湿度は40%ほどの場所が望ましい。キッチンの水回りの下など湿気の多い場所を避け、戸棚の上などに置いておくか冷蔵庫の中で保存するのがおすすめだ。
2. 干し椎茸を開封後水で戻した後に保存

水で戻したのに使いきれなかった干し椎茸はどのように保存しておくのがいいのだろうか?気になる保存方法と日持ちについてみてみよう。
保存方法と日持ち
水で戻した後の干し椎茸も冷蔵庫に入れておけば、1週間ほど日持ちする。水に浸けたままだと風味が落ちてしまうので、戻し汁とは別に保存しておくのがおすすめだ。また、冷凍保存したい場合も戻した干し椎茸と戻し汁は分けて冷凍するようにしたい。戻した干し椎茸を冷凍するとより旨みや甘みが増すので、多めに水で戻して冷凍保存しておくのもいいだろう。
3. 干し椎茸は開封後天日干しで栄養アップ

開封後の干し椎茸は、天日干しをするとより栄養がアップする。昔は、乾燥剤などもなかったので、乾物は時々天日干しをしながら保存していた。干し椎茸を天日干しする際は、日当たりのいい場所で2~3時間日光に当てれば十分だ。
ビタミンDが増える
干し椎茸を天日干しするとビタミンDが増える。天日干しすることで、椎茸に含まれる「エルゴステロール」がビタミンDに変わるのだ。ビタミンDの量は、天日干し前の椎茸と比較して10倍以上にも増えるといわれている。
結論
開封後の干し椎茸は、湿気ないように保存することが好ましい。また、戻した干し椎茸の場合も、冷蔵や冷凍で保存することが可能なので、多く戻した場合も正しい保存方法を行えば、後日使うことができる。栄養価の高い干し椎茸を上手に保存していろいろな料理に活用してみよう。
監修管理栄養士:佐々木倫美
経歴:管理栄養士取得後、介護施設、病院にて給食業務、栄養管理業務に携わる。現在病院にて主に透析患者への栄養指導に携わる傍ら、栄養・健康分野の記事監修を手掛ける。