目次
1. もやしのナムルと黄金比

ナムルは、ほうれん草や小松菜のような青菜のほか、にんじん、もやしのような野菜をはじめ、ぜんまいを使って調味料で和える料理だ。さまざまな食感を楽しめるうえ、箸休めとしても人気だが、それぞれの食材に合わせて調味料で作る、ナムルのタレは微妙に違いがある。それぞれの食材にピッタリな、ナムルのタレの黄金比を紹介する。ここでは、もやしのナムルのタレの黄金比を解説しよう。
タレの比率と特徴
もやしは野菜の中でもリーズナブルな価格で、とくに給料日前の財布の中身が寂しいときに頼もしい存在の食材だ。味噌汁の具材にしたり、チヂミに入れたり、野菜炒めで食べたり、いろいろな食べ方があるが、ナムルで味わうと食感を楽しめるのが嬉しいポイント。もやしをナムルで食べるときに、おすすめのタレの黄金比はもやし1袋に対して、ごま油小さじ2、おろしにんにく小さじ1/3、塩少々だ。小口切りにした長ねぎと、ごまは好みの量を和えればよい。
ナムルを美味しく仕上げるポイントは、野菜によって茹でる時間を見極めることだ。もやしの茹で時間は2分を目安にするとよい。ちなみに韓国でもやしといえば、ほとんどが豆もやしのことを指す。普通のもやしに比べると豆が付いており、食べ応えがあって少量で満足できるのが嬉しいポイントだ。もやしのナムルで満足感を得たいなら、豆もやしを使うのがおすすめ。
2. 青菜のナムルと黄金比

次にほうれん草や小松菜のような、青菜のナムルのタレの黄金比を紹介しよう。
タレの比率と特徴
青菜のナムルを美味しく仕上げるポイントのひとつが、葉と茎を別々に茹でることだ。葉は約5秒、茎は約15秒を目安にするとよい。 スピーディーに仕上げる青菜のナムルは、噛み締めるたびに旨みが口中にジュワッと広がる。韓国では主にちぢみほうれん草を使うのが一般的だが、小松菜やほうれん草でも美味しく作れる。青菜のナムルは作りたてをすぐに食べるより、約5分おいて味をなじませた方がより美味しい。小松菜1束に対してタレの黄金比は、ごま油小さじ1、おろしにんにく小さじ1/2、塩少々だ。
3. ナムルの万能タレと黄金比

最後にいろいろな食材と相性のいい、ナムルの万能なタレの黄金比を紹介しよう。
タレの比率と特徴
もやしや青菜、にんじんのような野菜と相性のいいナムルのタレの黄金比は、約150gの野菜に対してごま油小さじ1、おろしにんにく少々、すりごま大さじ1、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1だ。人によっては鶏がらスープを入れる人もいるようだが、加えると素材の味よりも調味料の味のほうが強くなりやすい。また、野菜とタレを混ぜるときに箸やトングではなく、できれば手を使うのがおすすめだ。韓国の人はナムルを作るとき、手で混ぜるのが基本である。なぜなら野菜を傷つけず、タレがまんべんなく全体に行き渡るからだ。
結論
ナムルのタレの黄金比を紹介した。簡単に作れるうえ、数種類の野菜で作ると食卓がパッと華やかになるのが、ナムルの魅力だ。黄金比のタレで野菜を和えてナムルを作り、冷蔵庫で保存しておけば、あと一品ほしいときに重宝するだろう。
監修管理栄養士:小林里穂
経歴:管理栄養士養成施設を卒業後、栄養士資格・管理栄養士資格・栄養教諭資格を取得。学校給食センターでの勤務時に小・中学生に食育を実施した経験を活かし、栄養分野の記事執筆・監修を中心に活動中。