目次
1. 鶏胸肉が柔らかくなる魔法の水

鶏胸肉が柔らかくなるという魔法の水であるブライン液とはどのようなものなのだろうか?ブライン液の特徴を紹介しよう。
ブライン液
ブライン液とは、水と塩、砂糖を溶かした液体のこと。鶏胸肉のようなパサつきやすい肉を漬け込むと柔らかくなる。
2. 鶏胸肉が柔らかくなる魔法の水の作り方

なぜ魔法の水と呼ばれるブライン液は鶏胸肉を柔らかくするのだろうか?水と塩、砂糖のそれぞれの役割をみてみよう。
材料と注意点
水と塩、砂糖を混ぜて作るブライン液では、それぞれの性質を活かすことで、肉を柔らかくしてくれる。水は肉に水分を含ませ柔らかくし、塩は肉の表面をコーティングし、旨みを逃がさないようにする。さらに砂糖は、肉のたんぱく質と水分を結び付け、しっとりとさせる。そんなブライン液を作るときは、塩分濃度は5%、塩と砂糖は1:1の割合で混ぜることが大切だ。割合を間違え、塩が多くなると逆に旨みや水分を流出してしまう原因になるので注意しよう。
3. 鶏胸肉が柔らかくなる魔法の水に漬け込む方法

魔法の水であるブライン液に漬けるときは、冷蔵庫に入れて漬け込む。正しい漬け込み方法や時間をみてみよう。
漬け込む方法とポイント
鶏胸肉をブライン液に漬け込むときは、ビニール袋やチャック付きの袋を活用するといいだろう。ブライン液を入れた袋に、肉を入れて空気を抜いてから口を閉じる。このとき、鶏胸肉を観音開きにしたり、全体に切れ込みを入れたりしておくとしっかりとブライン液が染み込む。
漬け込む時間
ブライン液に漬けた鶏胸肉は冷蔵庫に入れて漬け込む。このとき、肉の厚さや大きさによって漬け込み時間は異なる。かたまりの鶏胸肉の場合は、1晩漬け込んでおくといいだろう。また、小さくカットした鶏胸肉の場合は、最低でも15分以上は漬け込んでおこう。漬け込み時間を短くしたい場合は、鶏胸肉を削ぎ切りにしたり、フォークで穴を開けたりするとブライン液が染み込みやすい。
結論
パサパサしやすく調理しにくいと思われがちな鶏胸肉も魔法の水であるブライン液に漬けてから調理するだけで、しっとりとした仕上がりになる。このひと手間をかけることで鶏胸肉を使った料理がより美味しくなる。ブライン液を作るときは、塩と砂糖の割合が重要になるので、注意して作るようにしたい。
監修管理栄養士:小林里穂
経歴:管理栄養士養成施設を卒業後、栄養士資格・管理栄養士資格・栄養教諭資格を取得。学校給食センターでの勤務時に小・中学生に食育を実施した経験を活かし、栄養分野の記事執筆・監修を中心に活動中。