目次
1. 「水にさらさない」が新常識。新玉ねぎのサラダの作り方

冒頭でもお話しした通り、新玉ねぎのサラダを作るときは、実は「水にさらさない」方がよいということを知っていただろうか。新玉ねぎは、普通の玉ねぎよりも甘さが強いため、水にさらさなくても食べることができるというのだ。
また「水にさらさない」方がいいもうひとつの理由は、栄養的な観点からきている。一般的な玉ねぎを水にさらすのは、辛み成分である「アリシン」を抜くことができるからであるが、アリシンと一緒にビタミンB群やカリウムなどの栄養素も一緒に水に流出してしまうのだ。(※1、2)よって、水にさらさなくても食べれるときは、水にさらさない方がよいのだ。
新玉ねぎのスライスは、そのまま三杯酢をかけてもよし、ポン酢をかけてもよし。またピザトーストにのせるときにも重宝するので、保存食として冷蔵庫に常備しておくのもよい。
2. サラダだけではない!新玉ねぎを美味しく食べる調理方法とは?

前章では、美味しい新玉ねぎサラダの作り方を紹介したが、実は新玉ねぎが活きる調理方法は、サラダだけではない。この章ではサラダ以外の方法で、新玉ねぎを美味しく食べる方法を紹介する。
新玉ねぎのステーキ
新玉ねぎのステーキは、「調理方法」というほど大がかりな料理ではない。その作り方が新玉ねぎを厚めにカットして、焼く。それだけの工程しかないからである。
玉ねぎを厚めにカットしたら、油を熱したフライパンで新玉ねぎの両面をこんがりと焼いていこう。ひっくり返すときは、玉ねぎが崩れやすいので注意が必要だ。
かつお節をかけて、醤油やポン酢をかけるととても美味しいので、試してみてほしい。
ふろふき新玉ねぎ
ふろふき大根のように、新玉ねぎをじっくり煮るとほろほろとした食感が楽しめるので、ぜひ試してみてほしい。
みそ、みりん、酒、砂糖を中火にかけて、新玉ねぎの上にかける味噌ソースを作る。沸騰したら、弱火にしてとろみがつくまで煮詰める。
皮をむいた新玉ねぎをまるごと2個、鍋に入れる。昆布だしを新玉ねぎが浸るくらいに入れて、強火にかけていく。沸騰したら弱めの中火に変えて、30~40分煮ていく。落し蓋を忘れないようにしよう。竹ぐしをさしてみて、すっと通れば完成だ。
煮るときのポイントは、ぐつぐつしないように火加減を調整することだ。
結論
新玉ねぎの美味しい調理方法を紹介したが、いかがだっただろうか。サラダにするときは、玉ねぎの要領で「水にさらしていた」という人が多いかもしれない。新玉ねぎは、水にさらさなくても美味しく食べられる。栄養的な観点でいうと、むしろ水にさらさない方がよい。また、新玉ねぎのステーキやふろふき新玉ねぎなどの加熱料理も、美味しいのでぜひやってみてほしい。
(参考文献)
※1出典:文部科学省「野菜類/(たまねぎ類)/たまねぎ/りん茎/生」
※2出典:文部科学省「 野菜類/(たまねぎ類)/たまねぎ/りん茎/水さらし」
監修管理栄養士:藤井千晃
経歴:リクルート営業経験後、300本を超える栄養関連の記事の執筆・監修経験を持つ。温活・ダイエット・メンタルケア分野を得意とする。