目次
- 胸ビレに素早く押し付けるように包丁を当て、中骨に届くまで切る
- 手前に背を向けて、目の下のあごに千枚通しを刺す
- 千枚通しを、あらかじめ開けておいた穴をめがけて包丁で上から叩き固定する
- 頭の切り口から包丁の切っ先を入れて中骨の上面の銅を切り、皮まで貫通しないように付ける
- 先端まで包丁を入れ開いたら、内臓を取り除く
- 開いたうなぎをまっすぐに伸ばし、中骨の付け根に包丁を入れ中骨を取り除く
- 頭と胴体を切り離す
- 残っている血ワタなどを包丁で取り除く
- 残った骨を取り除くために腹部上部分に浅く切れ込みを入れる
- 尾の先端に切り込みを入れる
- 尾の先端を持ち、包丁の切っ先を銅に添わせるようにしてヒレを取り除く
1. うなぎの開き方は2種類

うなぎの開き方は2種類あり、関東と関西で違いがあることをご存じだろうか。ここでは関東と関西のうなぎの開き方の違いについて解説していこう。
背開きと腹開き
うなぎの開き方には2種類あり、うなぎの背を開く「背開き」腹から開く「腹開き」がある。関東と関西で違いがあり、江戸時代中期ごろに腹を開くのは切腹を連想させるため縁起が悪いといわれ、関東では背から開く背開きが主流になった。関西は商人文化ため、腹を割って話せるようにという意味で腹から開く腹開きが主流になったといわれている。また、蒲焼の名前の由来は、焼き上がりの色や形が樺の木に似ている説、串に刺して焼いた形が蒲の穂に似ている説など諸説ある。
2. うなぎの開き方

うなぎを開くのは専門性が高いと思われがちだが、要領が分かれば自宅でもうなぎを開くのは可能だ。ここでは、うなぎの開き方の手順やポイントについて関東風の背開きの方法で詳しく解説していこう。
手順とポイント
目打ちとうなぎ包丁の代用に、一般家庭では千枚通と出刃包丁を使う。まな板は60cmの長いものが必要なのでホームセンタなど厚手の板を購入し、目打ち用の穴を開けたものを準備しておこう。また、うなぎは暴れるので開く前に冷凍し仮死状態にしておく必要がある。うなぎを開く際の手順は以下の通りだ。
3. うなぎの開き方と焼き方の違い

ウナギの開き方の手順やポイントが分かったところで、今度はうなぎの開き方による焼き方の違いについて解説していこう。
関東風と関西風
うなぎの調理方法は関東風と関西風の2種類があり、開き方以外にも違いがある。焼く際に使う串が関東では竹串、関西では金串を使うのだ。また、仕上げ方にも違いがあり、関東では白焼きをしてから蒸しの工程を挟むが、関西は蒸さずに焼きだけで仕上げる。蒸すことによって箸で身が切れるほど柔らかく仕上がる。しかし、関西風も店によって焼きだけで柔らかく仕上げる技術もあるのだ。
結論
うなぎの開き方は関東と関西で違いがあり、関東では切腹を連想させるため縁起が悪いとされ背開きが主流。関西では商人文化のため腹を割って話せるようにと腹開きが主流である。また開き方だけではなく、焼くときに使う串にも違いがあり、関東では白焼きをした後に蒸す工程を挟むなどの違いもある。この記事を読んで、うなぎを食べる際の参考にしてみてはいかがだろうか。