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機長と副操縦士の機内食

機内食が機長と副操縦士で違う理由!食事の仕方や内容を紹介

投稿者:ライター 諸田結

鉛筆アイコン 2023年4月 7日

飛行機の中では機内食を食べることが多いが、機長や副操縦士はどのように機内食を食べているか気になった経験はないだろうか。そこで今回は、機長と副操縦士が別々のものを食べる理由や機内での食事の取り方や内容について解説していこう。また、飛行機の空調やトイレの豆知識もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてほしい。

  

1. 機内食は機長と副操縦士で違う

機内食は機長と副操縦士で違う
ほとんどの場合、飛行機の運転は機長と副操縦士の2名体制が一般的だ。乗客も機内食を食べるように機長や副操縦士も食事をするが、実は同じものは食べずにお互い違うものを食べる。ここでは機長と副操縦士がなぜ別々の食事をするのか、詳しく解説していこう。

別の種類の機内食を食べる理由

国内線では朝・昼・夜の便では時間帯によって会社から機内食が提供され、国際線では長時間になるため同じく食事が出される。しかし、機長と副機長では別々の食事が提供されるのだ。これには、同時に食中毒にかかるリスクを予防するといった意味合いが込められている。2人同時に食中毒にかかってしまったら操縦者がいなくなってしまうため、飛行機を着陸させなければならない。また、おかずの交換も禁止でありフライト中だけでなく地上でも別々の食事をするのが原則だ。

2. 機内食を機長と副操縦士はどう食べるのか

機内食を機長と副操縦士はどう食べるのか
機長と副操縦士が別々の食事をとる理由が分かったところで、今度は機長と副操縦士の食事のとり方や機内食の内容について解説していこう。

機内での食事

機長と副操縦士は同じタイミングで食事をすることはなく、膝にトレーをおいてフライト中に交代で食べる。また、不測に備え、食事中も計器などに異常がないか確認しながら食べるため忙しいそうだ。食事のメニューはステーキやチキンなどがある。食事だけでなくトイレで席を立つのも交代で行う。その際、残る方は酸素マスクをして酸素濃度の低下などの異常に気づけるように対策をしているのだ。また、操縦室は1人にならないようにどちらか席を立つ場合は、客室乗務員が操縦室に呼ばれ控えるようにしている。

3. 飛行機の豆知識

飛行機の豆知識
機長と副操縦士は安全のために交代で食事やトイレに行くが、飛行機には一般にはあまり知られていない安全のための配慮がしてあるのをご存じだろうか。ここでは、飛行機の空調やトイレの豆知識を紹介いていこう。

空調やトイレ

飛行機の機内は空気循環システムやエアコンによって、約2~3分で新鮮な空気に入れ替わっている。飛行機は高度が約1万メートルまで上昇するため、低い気圧では生命の活動に支障が出る。そのため地上に近い気密性が必要となるのだ。JALで使われている機体はジェットエンジンから外気を取り込み、温度や圧力を調整しながら循環させている。また、空気を循環させる際にウイルスの除去をしてくれる高性能のフィルターを使い、機内の空気をキレイに保っているのだ。トイレにも気圧と関係した仕組みがあり、流すために水を多く搭載してしまうと重量が増えてしまう。そのため、気圧の高いところから低いところへと流れる力を利用してタンクに汚物を運ぶような仕組みになっているのだ。ちなみに、タンクに溜まった汚物は駐機中に機外に運ばれる。

結論

機長と副操縦士は食中毒などに同時にならないように別々のメニューの食事を食べる。また、安全のためにトイレも交代で行き、酸素マスクをして酸素濃度の低下などの危険が分かるように対策をしている。また、気圧の管理や水を搭載し過ぎて重量が重くならないようにトイレにも工夫がされている。この記事を読んで、飛行機に乗った際さまざまな安全への配慮がされているのを思い浮かべてみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2023年4月 7日

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