唐揚げと竜田揚げの違いは何？カロリーにも差があった！

本来「唐揚げ」とは鶏肉に小麦粉をまぶして揚げる料理のことをいう。これに似た竜田揚げも、唐揚げの一種といえる。そこで、唐揚げと竜田揚げは、それぞれどのような概念でどんな違いがあるのか、ポイントごとに説明しよう。

竜田揚げに使われる粉は主に片栗粉だが、唐揚げに使われる粉は小麦粉が多いものの定義はない。小麦粉と片栗粉を混ぜて使うこともあり、割合も家庭によりさまざまだ。

唐揚げは、中国（唐）からやってきた揚げ物で「唐揚げ」といわれている説がある。一方竜田揚げは、奈良県の生駒地方を流れる清流「竜田川」が由来とされており、衣の赤と白の美しいコントラストが、竜田川と紅葉のようにみえるからといわれている。

唐揚げと竜田揚げは、どちらも肉や魚介類、野菜などさまざまな食材が使われる。材料という点においては、唐揚げと竜田揚げに大きな違いはないといえるだろう。

竜田揚げには、下味に醤油やみりんが使われる。唐揚げの下味には、ニンニクや生姜が使われることが多い。ただ、最近では、唐揚げにも下味として醤油やみりんを使うレシピが増えている。唐揚げは、ニンニクを混ぜ合わせた漬けダレにしっかりと食材を漬け込むことで、香りもよくよりごはんが進む唐揚げができあがる。一方で醤油とみりんで下味を付けた竜田揚げは、南蛮風にしたり、タルタルソースで食べたりとアレンジがしやすいのが特徴だ。

唐揚げと竜田揚げのカロリーに違いがある理由は、粉にある。衣に小麦粉を使う唐揚げは、片栗粉を使う竜田揚げに比べると、揚げ油を吸い込みやすくカロリーが高くなりがちだ。唐揚げが食べたいがカロリーが気になる場合などは、なるべく衣を薄くまとわせ、揚がったらしっかり油を切るなどの工夫をしよう。また、鶏もも肉100gあたり約190kcal（※1）に比べ、鶏むね肉は100gあたり105kcal（※2）とヘルシーだ。鶏肉を使う際は部位なども考慮して食材を選ぶことをおすすめする。

フライドチキンは食材に下味を付ける唐揚げや竜田揚げと違い、衣自体に味がついているのが大きな特徴だ。また、唐揚げや竜田揚げは醤油やみりんなどの和風調味料を使うのに対し、フライドチキンはハーブやスパイスなど洋風調味料が使われる。スパイシーな味付けが口いっぱいに広がり、香りがいいのもフライドチキンの魅力である。

居酒屋のメニューなどで目にする「ザンギ」は、唐揚げや竜田揚げとなにが違うのかご存知だろうか。ザンギは醤油や生姜、ニンニクなどでしっかりと下味を付けたもののことをいう。濃く味付けされているため、酒のアテにはうってつけで居酒屋メニューとして親しまれている。また、ザンギに使われる衣は、溶き卵に小麦粉や片栗粉を混ぜ合わせているため、口当たりが軽いのが特徴だ。

唐揚げと竜田揚げの違いはわかっていただけただろうか？唐揚げと竜田揚げは粉が違うことで、できあがったときのカロリーが異なることを覚えておいてほしい。また、今回はフライドチキンやザンギなど、鶏を揚げた料理の違いについても紹介した。味付けや作り方、粉などに違いがあっても、美味しいことには変わりない。今後、ガッツリ揚げ物が食べたくなったときに役立ててほしい。

（参考文献）

※1出典：文部科学省　肉類/＜鳥肉類＞/にわとり/［若どり・主品目］/もも/皮つき/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類

※2出典：文部科学省　肉類/＜鳥肉類＞/にわとり/［若どり・主品目］/むね/皮なし/生