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寿司

寿司と鮨の違いと使い分けの仕方!日本が誇る食文化を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年4月20日

マグロやサーモンなどさまざまな種類があり、子どもから大人まで大人気のお寿司だが、寿司と鮨の表示の違いを知りたいと思った経験はないだろうか。そこで今回は、寿司と鮨の違いと使い分けの仕方を解説していこう。また、寿司と鮨の歴史もあわせて解説していくので、ぜひ参考にしてみてほしい。

  

1. 寿司と鮨の由来の違い

すし
ここでは、寿司と鮨の由来の違いについて解説していこう。

歴史と漢字

寿司と鮨の表記はどちらも正しく「すし」を表す漢字である。しかし、語源が異なり、鮨は中国で魚の塩辛を表すもので、魚とお米を発酵させた「鮓(すし)」と一緒に日本に伝わったときに混同したものといわれている。とくに江戸前鮨でよく使われることから、江戸前系のすしには鮨の漢字が使われることが多いのだ。寿司の漢字は江戸時代の末期に寿を司ると、縁起のいい漢字として当て字で名づけられたもの。また、朝廷への献上物にすしがあり、賀寿の祝いに使われる言葉の寿詞(じゅし・よごと)から来ているといわれている。

2. 寿司と鮨の違いと使い方

すし
寿司と鮨の由来の違いが分かったところで、今度は使い分けの仕方を解説していこう。

使い分けの仕方

鮨の漢字は、押し鮨・握り鮨・棒鮨など「馴れずし」以外に使われる。江戸前鮨を表すときは「鮨」表記が多い。また、寿司は当て字のため、いなり寿司や五目寿司など魚以外のネタにも使いやすく、ネタの種類に関係なく使うことができる。

3. 寿司と鮨の歴史

すし
寿司と鮨の由来や使い方の違いが分かったところで、今度は寿司と鮨の歴史について解説していこう。

日本古来のすし

すしの原型は、東南アジアで魚を長期保存するために考えられた「熟鮓」と呼ばれる発酵食品といわれている。日本には奈良時代に伝わったとされ、川魚を一晩寝かせて発酵させた馴れずしが始まりといわれているのだ。安土桃山時代には酢飯が食べられるようになり、酢が一般に普及した江戸中期には、発酵させる必要がない早ずしが誕生した。また、江戸後期には握り寿司が考案されたのだ。当時の握りずしは大きかったため切り分けて食べられており、1皿に2貫のスタイルは当時の名残といわれている。

結論

寿司と鮨はどちらも「すし」を表す表記として間違いではない。しかし、語源に違いがあり、鮨は中国の魚の塩辛を表し、魚とお米を発酵させた「鮓(すし)」と一緒に日本に伝わったときに混同したものといわれている。寿司の漢字は江戸時代の末期に、「寿を司る」と縁起のよい漢字として当て字で名づけられたものである。この記事を読んで、寿司と鮨の違いを学ぶ際の参考にしてみてはいかがだろうか。

監修管理栄養士:児玉智絢

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。
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  • 更新日:

    2023年4月20日

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