目次
1. シメジとヒラタケの違い

ここでは、シメジとヒラタケの違いについて詳しく解説していこう。
別種のキノコ
シメジとヒラタケは、シメジはシメジ科、ヒラタケはヒラタケ科といったように別種のキノコである。そもそも種類に違いがあるのだ。ヒラタケは傘の大きさが、5~15cmで枯れ木や切株などに重なるように大きな塊になっていく。日本だけでなく世界中に自生するので、世界各地で食べられている。シメジには本シメジとブナシメジがあり、一般的に流通しているのはブナシメジである。ブナシメジは炒め物や汁物などいろいろな料理に使われているキノコである。
2. シメジとヒラタケの味の違い

ここでは、シメジとヒラタケの味の違いを解説していこう。
味の特徴
ヒラタケは、弾力があり淡い香りでクセがなく、淡白な味わいだ。バター炒め・煮物・炊き込みごはんなどさまざまな料理と相性がよい。一方ブナシメジは弾力があり歯ごたえもよくクセがない味わいで、炒め物や汁物など和洋中問わずに幅広い料理で活躍する。
3. シメジとして売られていたヒラタケ

ここでは、ヒラタケがシメジとして売られていた理由について解説していこう。
世界的にも人気のキノコ
ヒラタケは、傘の形が牡蠣の貝殻に似ており美味しいキノコのため、オイスターマッシュルームと呼ばれ世界でも人気があるキノコである。においマツタケ、味シメジというようにシメジは味に優れており、生育初期の形が本シメジに似ているため、かつてはヒラタケを「シメジ」として販売していた。しかし、1978年頃からヒラタケよりも日持ちするブナシメジの栽培が始まり、生産量が年々下がってきている。現在はシメジといえばブナシメジだが、本来はヒラタケを指す呼称だったのだ。
結論
シメジとヒラタケは、シメジはシメジ科、ヒラタケはヒラタケ科といったように別種のキノコである。ヒラタケは弾力があり淡い香りでクセがなく淡白な味で、ブナシメジは弾力があり歯ごたえもよくクセがない味だ。現在はシメジといえばブナシメジが一般的だが、本来はヒラタケを指す呼称だったのだ。この記事を読んでヒラタケとシメジの違いを知る際の参考にしてみてはいかがだろうか。
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。