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牛すじ煮込み

牛すじのどて煮とどて焼きの違いは何?モツ煮との違いも解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2023年4月11日

大阪で親しまれている牛すじのどて焼きだが、名古屋で親しまれている牛すじのどて煮と似ているといわれている。どちらも同じような食材を使用し、調味料で煮込んで作られる。見た目が似ている、2つの料理の違いとは?

  

1. 牛すじのどて煮とどて焼きに違いはあるの?

牛すじとれんこんのどて煮
大阪で人気の牛すじのどて焼きだが、名古屋の郷土料理である牛すじのどて煮と似ているといわれている。どちらも牛すじ肉を味噌や酒、みりん、砂糖のような調味料を使用して煮込む作り方は同じだ。しかし2つは全く同じ料理というわけではない。

2. 牛すじのどて煮とどて焼きの違い

牛すじ煮込み
大阪発祥の牛すじのどて焼きも名古屋のソウルフードである牛すじのどて煮も、どちらもごはんのおかずやアルコールのお供として相性のいい料理だ。居酒屋の定番メニューのひとつでもあるが、家庭で作るという人もいるだろう。しかし、2つの違いを聞かれて答えられない人もいるだろう。何が違うのかを解説していこう。

発祥地の違い

牛すじのどて焼きは、大阪で季節に関係なく一年中食べられている料理だ。居酒屋をはじめ、串カツ店でも提供されており、地元の人のみならず観光客にも人気を集めている。リーズナブルな価格で味わえる下町グルメとして知られ、とくに新世界近辺には牛すじのどて焼きを提供する飲食店が多数あるほどだ。一方の牛すじのどて煮は愛知県名古屋の料理で、牛すじのどて焼きが転じたともいわれている。

味噌の違い

牛すじのどて焼きと牛すじのどて煮の違いのひとつが、使用する味噌だ。牛すじのどて焼きに使用する味噌は、麦味噌のような田舎味噌が一般的である。田舎味噌の特徴は、甘みが強く、独特の香りとコクがあること。一方、牛すじのどて煮に使う味噌は八丁味噌や赤味噌だ。八丁味噌には濃厚なコクや多少の酸味、苦み、渋みのある独特の風味がある。赤味噌は赤っぽい色で甘みがある。

材料の違い

牛すじのどて焼きは牛すじ肉だけを使用して作ることが多い。牛すじのどて煮は牛すじ肉のほかに、豚のモツを使って作ることがある。どちらも牛すじ肉のほか、こんにゃくや大根のような食材と一緒に煮込むことがあるのは共通点だ。

調理法の違い

牛すじのどて焼きは牛すじ肉を下茹でしてアクをとってから、鍋のふちの内側に味噌を盛って調理するのが特徴だ。中央で牛すじ肉を焼き、熱で溶け出る味噌をさらに煮込んでいく。牛すじのどて煮は牛すじ肉やモツ、こんにゃく、大根を下茹でして水をとりかえてから、味噌や酒、みりん、砂糖で作る味噌ダレを加えて煮込む。あとは粗熱をとって冷蔵庫に入れておき、翌日さらに煮込むのが特徴だ。

3. 牛すじのどて煮とモツ煮の違いは?

牛スジ
牛すじのどて煮とモツ煮の材料、調理法の違いを紹介しよう。牛すじのどて煮とモツ煮は見た目が似ているが、違いがある。牛すじのどて煮はネーミングどおり、メインの食材は牛すじ肉だ。一方のモツ煮に使用する食材はモツである。モツと一口にいっても牛の内臓は20種類ほどあるが、一般的にモツ煮には豚の小腸を使うことが多い。牛すじのどて煮は味付けに八丁味噌を使用して煮込むので甘めだ。実際に食べ比べてみると、違いがあることがわかるだろう。

結論

牛すじのどて焼きと牛すじのどて煮の違いを紹介した。見た目と名前がそっくりな2つの料理だが、発祥地や使われている味噌の種類、材料や調理法が違うのだ。牛すじのどて焼きは大阪、牛すじのどて煮は名古屋の飲食店で提供されているのも違いのひとつといえるだろう。

監修管理栄養士:児玉智絢

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。
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  • 更新日:

    2023年4月11日

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