目次
1. 北京ダックの食べ方:基本編

中国料理として人気の北京ダックは食べやすいように切って提供されることもあるが、丸ごと出されたとき、どのように食べるべきか、マナーがわからないという人もいるだろう。アヒルを丸ごと焼く、北京ダックの基本の食べ方を紹介しよう。
1:皮を小さいサイズに削ぐ
北京ダックは1羽丸ごと提供されるが、食べる部分はカリッとした飴色の皮のみが一般的だ。食べ方のポイントは薄餅という生地に巻いて食べるため、皮をナイフで生地より小さめに削ぎ取ること。多くの飲食店では、北京ダックは皮を食べることを想定して調理されており、肉の部分はあまり美味しいものではないようだ。ただし、本場の北京では肉厚に削ぎ取るのがスタンダードだといわれている。
2:薄餅にタレを塗る
まず薄餅を手のひらに広げて甜麺醤ベースの甘い味噌ダレをまんべんなく塗る。具よりも先にタレを塗るのは最後に生地が巻きやすくなるからだ。タレの量に決まりはないが、あまり塗り過ぎると皮の美味しさが十分に味わえなくなる。薄餅の大きさにもよるが、ティースプーン1杯くらいを目安にするべきだろう。
3:具を並べる
薄餅に北京ダックの皮と白髪ねぎ、きゅうりを並べてのせる。ちなみに好みで揚げたワンタンの皮を一緒に並べても美味しい。
4:薄餅で包む
最後にタレがこぼれないように薄餅の下を上に向けて折り、左右を巻いて包む。飲食店によってはスタッフが教えてくれるところもあるので、その食べ方を参考にするのもありだ。
2. 北京ダックの食べ方:マナー編

北京ダックの食べ方のマナーを紹介しよう。
4人から5人で注文する
北京ダックは1羽単位の注文が一般的だ。一羽は4人から5人分あるため、それ以下の人数で食べたいときは、事前に飲食店に対応可能か問い合わせるべきだろう。
最初の1切れは主賓へ
北京ダックは最初の1切れが一番美味しいので、主賓に譲るのがマナーだ。
タレや具は入れすぎない
北京ダックのタレや具は、あまり入れすぎないこと。欲張って具を並べすぎると薄餅が破けたり、タレを塗りすぎると薄餅からはみ出したりする可能性がある。
手ではなく箸で食べる
北京ダックは手で食べる人が多いようだが、上品に見せるなら箸を使うのもありだろう。
3. 北京ダックの残りの肉の食べ方

北京ダックは皮以外の残りの肉も食べてOKだ。店によっては、骨から出汁をとってスープにしたり、ピリ辛に炒めたりして出してくれるところもある。
結論
中国の定番料理のひとつである北京ダックの食べ方を紹介した。薄餅に具をのせるとき、ついつい欲張ってたっぷりめに並べるという人もいるだろう。見た目と食べやすさを考慮すると、ほどよい量を並べるのがおすすめだ。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。