目次
1. 焼肉のウルテはどこの部位?

サーロイン・カルビ・ロース・フィレ・バラなど牛肉にはいろいろな部位があるが、ウルテはホルモンの仲間だ。レバー・ミノ・シマチョウ・ハチノス・センマイなど、ホルモンとひと言でいってもいろいろな種類があるが、ウルテは牛肉のどの部位なのだろう。
ウルテは牛の気管の軟骨のこと
ウルテは牛の気管の軟骨にあたる部位で、あまり流通していない希少部位といわれている。別名をフエガミ、フエガラミと呼ぶ。そのまま食べるのはかたく、包丁で細かな切り込みを入れると食べやすい。希少部位といわれてもピンとこない人がいるかもしれないが、牛1頭からとれるウルテは約500gとわずかだ。
ウルテの食感や味
ウルテの特徴は弾力のある歯ごたえだ。ホルモンのなかでも、とくに食感を楽しめる部位といっても過言ではない。切り込みを入れると焼肉のタレが絡みやすく、ごはんはもちろん、アルコールと一緒に味わうのにピッタリだ。とくにかたいホルモンを好む人にとってはクセになる部位だろう。
2. 豚のウルテはどこの部位?

ウルテは豚肉の部位でもある。喉の気管にある軟骨で、別名は牛肉のウルテと同じくフエガミ、フエガラミだ。食べるとコリコリとしており、独特の歯ごたえを楽しめるのが魅力だ。焼いてタレに漬けて食べても美味しいが、あらかじめタレに漬け込んだり、ピリ辛な味付けにアレンジしたり、シンプルに塩こしょうで味わったりしても美味しい。豚1頭からとれるウルテは、約50~60gとごくわずかだ。
3. コリコリな部位・ウルテの美味しい食べ方

ウルテをより美味しく味わう調理法を簡単に紹介する。
ウルテの焼肉
ウルテのおすすめの食べ方が、食感をストレートに楽しむ焼肉だ。ほぼクセがないため味噌ダレや塩ダレ、しょうゆダレのような、いろいろな味のタレを合わせて食べても美味しい。味付けや包丁の入れ方で食感が変わるため、いろいろな切れ目を入れて味わうのもありだろう。
ウルテの炒め物
ウルテは炒め物で食べるのもおすすめだ。たとえば、しょうゆやみりんで甘めに味付けしたり、エスニック風に仕上げたり、好みの調理方法でOK。冷蔵庫の残り野菜と一緒に炒めると、夕食のメインに仕上がる。
ウルテの唐揚げ
ウルテは唐揚げにして食べても美味しい。ガーリックはもちろん、カレー風味にして食べるのもありだ。ごはんはもちろん、アルコールと相性バッチリな部位といわれている。ビールや日本酒、ハイボール、焼酎、ワインなど、いろいろと飲み比べるのもありだろう。
ウルテの和え物
ウルテはほかの食材と和えてもなじみがよく、美味しく味わえるのが魅力だ。とくに、しょうがやネギ、ニンニクにポン酢を加えて和えるのがおすすめ。さっぱりとして箸休めにもピッタリの1品だ。さらに大葉やミョウガのような薬味を加えると、おつまみ感が増してアルコールがすすむこと間違いなし。
結論
牛肉と豚肉の部位であるウルテの特徴を紹介した。先述した通りウルテは牛1頭からは約500g、豚1頭からは約50~60gほどしか取れない。かなり希少部位で、スーパーでは見かけることは少ないかもしれないが、焼肉屋に行く機会があればメニューにあるかチェックしてみてはいかがだろうか。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。