目次
- ※1出典:農林水産省「ジャガイモのどの部分に注意すればいいの?」 https://www.maff.go.jp/
1. 芽が生えたさつまいもは食べられる?

さつまいもに芽が出たら、食べて大丈夫なのかと心配する人がいるようだ。それはおそらく、さつまいもと同じ根菜であるじゃがいもの芽に天然毒素のチャコニンやソラニンが多く含まれているからだろう(※1)。では、芽が出ているさつまいもは食べるべきではないのか、見ていこう。
さつまいもの芽には毒がないから食べられる
さつまいもは常温保存できるが、暖かすぎる場所で保存するのはNGだ。暖かな場所で保存すると芽が出る可能性がある。ただし、さつまいもの芽には害がなく、食べるうえで問題はないので、指で折って取り除くのがおすすめだ。
芽が出たさつまいもは味が落ちる
普段私たちが食べているいわゆるさつまいもは、担根体(たんこんたい)と呼ばれる部分である。担根体は根と茎の性質を持つ部位で、さつまいもから芽が出るのは成長している証で自然なことである。ただし、芽が出てしまうと味が落ちやすいので、早めに食べること。
2. さつまいもの芽の取り方

さつまいも本体を食べたいが、芽の部分の食感や見た目が気になる人もいるだろう。出てしまったさつまいもの芽を取り除きたいという人のために、芽を取る具体的な方法を紹介しよう。さつまいもの芽を取るときは包丁の根元でえぐり取るか、ピーラーの芽取りで掘り出すのがおすすめだ。
3. さつまいもの芽を出さない保存方法

先述したようにさつまいもを暖かい場所で保存すると、芽が出ることがある。貯蔵する適温は13~15℃といわれており、理想の湿度は80~90%だ。なかには冷蔵庫に入れて保存する人がいるようだが、寒さにも弱いのがさつまいもの特徴だ。
家庭で長持ちさせる保存方法とコツを伝授する。さつまいものおすすめの保存方法は、台所の隅の方や流しの近くに段ボールを置き、その中に入れておくことだ。ただし寒い時期や地域によっては新聞紙で巻いて発泡スチロールの容器に入れるのがおすすめ。ただし、これを密閉すると多湿になり、腐敗の原因になるため注意が必要だ。
4. さつまいもを芽出しして家庭栽培にチャレンジ!

最後に、市販のプランターを使用して、さつまいもを種いもから栽培する方法を紹介しよう。
さつまいもの芽を育てる方法
栽培のために芽を育てたいという人に向けて、その方法やコツをお伝えする。まず、種いもは植える前に、47~48℃のお湯に約40分ひたしておくと、芽の出がよくなる。続いて、プランターに水はけのよい培養土を入れる。種いも1~2本をまっすぐか、ななめに植え、そのままつるが伸びてくるまで育てよう。
芽が出たさつまいもを植えるコツ
地面温度が18℃以上になり、種いものつるがしっかり伸びてきたら、つるを切り取って苗として植えつける。植える時期は西日本で4月下旬、寒い東北地方でも5月下旬までに終わらせるのがおすすめだ。収穫時はつるを切り、さつまいもをほり取ってよいもののみを選ぶといいだろう。
結論
焼きいもやスイートポテト、天ぷらで食べると美味しいさつまいも。今回は、さつまいもの芽が食べられるのかを紹介した。先述したようにさつまいもの芽には毒があるわけではない。とはいえ、なんとなく気になるという人もいるだろう。そんな人は包丁の根元でえぐり取ったり、ピーラーの芽取りで掘り出したりすればよい。
(参考文献)
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。
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