目次
1. 茶碗蒸しをレンジで作る準備

まずは、茶碗蒸しをレンジで作る準備を紹介しよう。白だしやお吸い物の素を使う場合や、具なしで作りたいときの準備についても解説する。
具材は先に加熱
レンジで茶碗蒸しを作る際は、具材・卵・好みの出汁などを準備する。卵はできれば常温に戻し、溶いてから濾してカラザなどを取り除いておく。濾しておくと、仕上がりが滑らかになる。具材はあらかじめ加熱しておき、火が通った状態にする。とくに鶏肉などの肉類はレンジだけでは中まで火が通らない可能性もあるので、必ず火を通しておくようにしよう。かまぼこやしいたけなどは小さめのサイズにカットし、準備をしておくとよい。具材は好みでよいが、量が多すぎると仕上がりが悪くなるので注意しよう。
2. 茶碗蒸しをレンジで作るポイント

次に、茶碗蒸しをレンジで作るポイントを解説しよう。出汁と卵の量や加熱の方法なども解説していくので、よりおいしく作りたい方はぜひチェックしてほしい。
おいしく作るポイント
レンジで作る茶碗蒸しの場合、出汁と卵の割合は2.5対1程度が目安だ。卵1個に対して、約2.5倍量の出汁を用意しよう。顆粒の出汁などを用意する場合は、お湯に溶かした状態で2.5倍量になるように調整する。レンジで加熱する際は、200Wでじっくり加熱していくのがポイントだ。一気に加熱すると「す」が入りやすくなり、食感が悪くなってしまうので注意しよう。具材を先に茹でたり煮たりするのが大変なときは、器に入れてレンジで加熱してから卵液を入れるとよい。
3. 茶碗蒸しをレンジで作る方法

茶碗蒸しをレンジで作る準備やポイントが分かったところで、最後に簡単に作る手順を見ていこう。これからレンジで茶碗蒸しを作りたいと考えている方は、ぜひこちらを参考にチャレンジしてみてほしい。
作る手順
まずは卵を溶きほぐし、用意しておいた出汁とあわせる。卵液ができあがったら、茶こしなどで濾して滑らかにしておこう。濾す作業は必ず必要なわけではないが、滑らかに仕上げたい場合はやっておくのがおすすめだ。器に1/5程度まで好みの具材を入れ、600Wで30秒ほど加熱する。具に火が通ったら、器の8割程度まで卵液を注ぐ。ふんわりとラップをかけ、200Wで10分前後加熱すれば完成だ。加熱後は2分ほどラップをかけたままで蒸らしておくとよい。火が通ったかどうかチェックしたいときは、器を少し傾けてみよう。出汁が濁っている場合は加熱不足、透明でキレイな色をしている場合には加熱が完了している証拠だ。蒸らした後はラップを外し、火傷に注意しながら美味しく味わおう。
結論
茶碗蒸しは蒸し器で作るのが一般的で、面倒に感じる人も多いだろう。しかし、工夫をすれば電子レンジでもおいしく食べられることが分かった。具材や加熱時間にコツはいるものの、簡単に作れるのでおすすめだ。茶碗蒸しを食べたくなったときは、ぜひ本記事を参考にレンジで作ってみてはいかがだろうか。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。