目次
- ソテーした厚切りの豚肉である
- 黒っぽい色の味の濃いソースが絡められている
- にんにくが添えられている
- 付け合わせは千切りキャベツが主である
1. トンテキとポークステーキの違い

まずは、トンテキとポークステーキの違いについて見ていこう。名前は違うが、いったいどのようなところに違いがあるのだろうか。
同じ料理
実はトンテキとポークステーキは、どちらも同じような食べ物で明確な違いはないのだ。トンテキの名前の由来は「豚(トン)」と、「ステーキ(テキ)」を組み合わせたものだといわれている。つまり、トンテキは豚肉のステーキを指す言葉なのだ。一方でポークステーキは、そのまま豚肉のステーキという意味である。つまり、この2つには大きな違いはなく、同じ食べ物といえる。ただ味付けには多少の違いがあり、トンテキはしっかりとした味わいのソースをかけ、ポークステーキは基本的に塩コショウなどシンプルな味付けをする。味付けや使用する部位などに細かな違いがあるものの、大きなくくりでは同じ料理として分類されるだろう。
2. トンテキとポークステーキの作り方

トンテキとポークステーキの違いが分かったところで、次は美味しい作り方を見ていこう。柔らかく焼くためのポイントや、簡単な作り方を解説していく。
作り方とポイント
トンテキやポークステーキは厚切りの豚肉を使うことが多いため、そのまま焼くと固くなってしまう場合がある。柔らかく仕上げたいときには、下ごしらえをしっかりと行うのがポイントだ。豚肉をすりおろした玉ねぎに30分ほどつけておき、焼いてみよう。また、豚肉の脂身側を包丁やハサミなどで何箇所かカットして焼くと、肉が反り返りにくくなる。油をひいたフライパンに下処理をした豚肉を乗せ、両面をこんがりとするまで焼く。焼き色が付いたら、醤油や砂糖などの調味料などを加えて煮詰めながら火を通す。豚肉に火が通ったら食べやすいサイズにカットし、フライパンに残ったソースをかけて完成だ。ガツンとした味わいにしたいときは、豚肉を焼く際にスライスしたニンニクを入れるのもおすすめ。香り豊かな仕上がりになり、食欲をそそるトンテキやポークステーキが作れる。
3. トンテキととんてき

次に、「トンテキ」と「とんてき」の違いについて見ていこう。四日市で定められている定義や商標、発祥についても記載しているので参考にしてみてほしい。
四日市には定義がある
四日市では、ひらがなの「とんてき」に以下のような定義を定めている。
この4つの条件を満たしたものが、とんてきとして提供できるのだ。また、とんてきは肉料理の専門店だけでなくラーメン屋など多数の飲食店で楽しめる。四日市に行った際は、ぜひ本場のとんてきを楽しんでみよう。とんてきの発祥に関しては、「まつもとの来来憲」だといわれている。同店がひらがな表記のとんてきを商標登録していることでも知られている。このお店ではいろいろなとんてきが楽しめるほか、名物として知られている「大とんてき」も提供されているので、あわせてチェックしてみよう。
結論
トンテキとポークステーキには大きな違いはないものの、四日市では「とんてき」に明確な定義を定めている。四日市のとんてきにはニンニクが入っており、味の濃いソースがかかっているのが基本だ。自分で作るのももちろんよいが、興味のある人はぜひ本場の美味しいとんてきを味わってみてほしい。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。