目次
- フライパンにサラダ油を入れて熱し、鍋肌全体になじませる
- 余分な油をボールなどに取り出す
- バター(大さじ1程度)を入れ、フライパンをゆすりながら中強火で溶かす
1. オムライスをふわトロにする混ぜ方のコツ

オムライスに使う卵の量は、1人前あたり3個がおすすめである。1~2個の場合、火が早く通ってしまうためふわトロにするのが難しい。3個分の卵液ならふわトロにしやすいだけでなく、ライスも無理なく包めて作りやすい。卵液を作る際の混ぜ方のコツは以下のとおりだ。
箸で10回
ボールに卵を割り入れたら、箸で軽く10回ほど混ぜよう。切るように混ぜながら、黄身と白身をなじませるのがポイントだ。ふわトロにするためには泡立つほどしっかり混ぜるのがよいと思われがちだが、逆に焼きあがったときにきめが粗くなってしまう。また、力を入れてほぐしすぎるのも、卵のコシがなくなるためNGだ。
卵液には、牛乳や生クリームを加えなくてもふわトロにすることができる。シンプルに卵のみで作るほうが卵の旨みも感じやすく、美味しいオムライスになる。
2. オムライスをふわトロにする火加減のコツ

卵液ができたら、次に火加減のコツをおさえよう。フライパンに油を熱して卵液を流し入れる際、火加減を間違えるとうまくふわトロにすることができない。油の入れ方と熱し方も重要なのだ。
油と火加減
弱火ではなく、強めの火でしっかりとフライパンを熱する。使用する油はサラダ油でもよいが、バターが風味もよくなりおすすめだ。バターを使う場合は焦げないように気を付けながら溶かそう。やや手間はかかるが、下記の手順で熱すると卵がキレイに焼ける。
弱火ではなく中強火でフライパンを動かしながら、バターを焦がさないようにしっかり溶かすのがコツだ。鍋肌に油がいきわたることにより、卵を焼きやすくなり簡単にふわトロにすることができる。
フライパンのサイズ
火入れとともに、道具の選び方も重要である。1人前(卵3個)のオムライスを作るのに、使いやすいのは直径22cm程度のフライパンだ。このサイズなら卵液が広がりすぎず、ほどよいふわトロ加減に仕上げることができる。
3. オムライスをふわトロにする焼き方のコツ

焼き方のコツとしては、卵の流し入れ方と混ぜ方、火を止めるタイミングの3つをおさえておくとよい。
焼き加減
バターを溶かしたあと、強火にしたフライパンに卵液を一気に流し入れる。フライパンをゆすりながら、強火のままで菜箸で全体を大きく勢いよくかき混ぜよう。フライパンの周りから卵が焼けてくるため、なかに混ぜ込みながらかき混ぜ続ける。
火を止めるタイミングは、フライパンに面している部分が固まり、卵の表面が半熟になってきたころがベストだ。余熱で固まってしまうため、火を止めたら速やかにオムライスを仕上げよう。
結論
オムライスをふわトロにする3つのコツは、卵を軽く切るように混ぜること、油をしっかりと強めの火で熱すること、全体をかき混ぜながら焼き半熟に仕上げることだ。これらがうまくできれば、シンプルな材料でもお店のようなふわトロ卵になる。包むタイプ、卵をのせるタイプ、いずれのオムライスの場合も、卵を焼いたあとは速やかに仕上げることも重要である。ぜひコツをおさえて美味しいオムライス作りに挑戦しよう。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。