目次
1. 市販ルーのビーフシチューがプロの味!人気の隠し味2選

特別な日の食卓にも、選ばれることの多いビーフシチュー。ハインツなどの市販のデミグラスソースを使えばそれだけでも十分美味しく作れるが、特別な日は、本格的な味わいを楽しもう。ここでは、ビーフシチューに入れたい人気の隠し味を2選紹介する。
ビーフシチューに深い味わいをプラスしてくれる味噌
発酵食品である味噌は、さまざまな料理に奥深さを与えてくれる。ビーフシチューの隠し味として使用する場合は、赤味噌でも白味噌でも家にあるもので構わない。種類を変えれば当然味わいも変わるので、いろいろ試してみて自分の好みを見つけてみよう。味噌を加えるタイミングとしては、具材に火が通ったころだ。塩分が気になる場合は、減塩タイプでもいいだろう。味噌を加えるだけでコクがプラスされ、いつもと違った深みを増してくれるはずだ。
たくさんのスパイスが凝縮しているウスターソース
野菜・果実・スパイスなどを熟成させて作られるウスターソースは、まさに隠し味にピッタリの食材だ。ビーフシチューの隠し味に使えば、それだけで数日間煮込んだような味わいが生まれ、まるでホテルで出てくるかのようなビーフシチューになるだろう。とはいえウスターソースは塩分が多く含まれているため、入れ過ぎには注意が必要だ。塩の量を加減したり、加える量を調整したりするなどで、健康にも気を配ろう。もしウスターソースが家にない場合は、とんかつソースや中濃ソースで代用可能だ。家にあるもので試してみよう。
2. コクが増すビーフシチューの隠し味2選

続いて、コクをプラスさせたい場合に入れたい、ビーフシチューの隠し味を紹介しよう。少量入れるだけで、ワンランク上のビーフシチューが作れるはずだ。
ビーフシチューと相性ピッタリの赤ワイン
ビーフシチューの隠し味といえば、赤ワインを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。赤ワインはビーフシチューを本格的な味わいにしてくれるだけでなく、お肉の臭み消しや柔らかくするといった効果もある。具材を煮込むタイミングで赤ワインを加えるのがおすすめだが、よりコクを出したい場合はルーを入れた後に足すといいだろう。濃厚さが生まれ、本格的な味わいになるはずだ。ただし、子どものいる家庭ではアルコールはしっかり火にかけて飛ばす必要がある。その場合は、お肉も柔らかく食べやすくなるので、下ごしらえの段階での使用がいいだろう。
隠し味としても大活躍のチョコレート
チョコレートは、お菓子として食べる以外に隠し味にも使える。カレーの隠し味に使われることが多いが、実はビーフシチューの隠し味にもうってつけな食材。デミグラスソースを入れるタイミングで適量加えれば、手軽にコクをプラスできるだろう。チョコレートの種類は、ミルク・ビターどちらでもOK。ただし甘さが異なるため、味見をしながら少量ずつ加えることをおすすめする。
3. 酸味を和らげるビーフシチューの隠し味2選

作りたてのビーフシチューの酸味が強くて気になる、という方もいるだろう。バターで具材を炒めるだけでも酸味は抑えられるが、ここではより有効な隠し味を紹介しよう。酸味が強いビーフシチューが苦手な方は、ぜひ試してほしい。
自然な甘みが優しいはちみつ
はちみつ特有の自然の甘さが、ビーフシチューの酸味を抑えてくれるだろう。赤ワインを入れ過ぎてしまった場合にも、はちみつを入れれば酸味が気にならなくなる。ただしはちみつは、入れるタイミングが重要だ。ルーを先に入れてからはちみつを加えると、さらさらになってしまうため、入れるならルーの投入前がいいだろう。1歳未満の子どもがいる家庭では、はちみつの代わりに砂糖で代用しよう。(※1)やさしい味わいに仕上げてくれるはずだ。
隠し味としても仕上げとしても使える生クリーム
生クリームは、ビーフシチューにまろやかさをアップしてくれる隠し味だ。煮込み途中に混ぜるだけでコクや風味が増し、上品な味わいに仕上げてくれる。ただし乳脂肪分が高いと分離しやすいので、低めのものがおすすめだ。さらに生クリームで彩りにもひと工夫。盛り付けた後に回しかけるだけで、ブラウンソースに生クリームの白色が映え、お店さながらの仕上がりになるだろう。
結論
いつものビーフシチューを、お手軽にプロの味わいにできる隠し味を紹介した。どれも家庭に常備してあるものばかりなので、気軽に取り入れやすいだろう。ビーフシチューに入れる隠し味は、1つだけでなく組み合わせてみるのもおすすめだ。本記事を参考に、自宅でもお店のような本格的なビーフシチューを楽しんでほしい。
(参考文献)
(※1)
運営元:厚生労働省
該当ページ名:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。
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監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。