目次
- アーウィン種:日本、台湾
- ケント種、ヘイデン種:メキシコ、ブラジル
- トミーアトキンス種:メキシコ、オーストラリア
- ペリカンマンゴー:カラバオ種(フィリピン)
- タイマンゴー:ナンドクマイ種、マハチャノ種(タイ)
- インドマンゴー:アルフォンソ種、ケサー種、ラングラ種(インド)
1. マンゴーの種類と選び方

一般的に流通するマンゴーには、主に3種類のタイプがある。まずはマンゴーの種類とそれぞれの特徴を把握しておこう。
種類と特徴
マンゴーには、大きく分けてアップルマンゴーとイエローマンゴー、グリーンマンゴーの3種類がある。特徴を詳しく見ていこう。
【アップルマンゴー】
国内(沖縄、宮崎、鹿児島など)で収穫されるマンゴーの大多数を占める。熟すと表皮が赤く染まるのが特徴で、甘みと香りが強く濃厚な風味と適度な酸味を楽しめる。代表的な品種と主な産地は下記の通りだ。
【イエローマンゴー】
果皮が黄色いマンゴーの総称で、さらに品種によって異なる特徴をもつ。主な品種と産地、特徴は下記の通りだ。
ペリカンのくちばしに似た形状で、香りがよく甘みと適度な酸味、なめらかさを楽しめる。
ペリカンマンゴーに似た見た目でサイズが大きい。強い甘みと適度な酸味を楽しめる。
日本への輸出は少ないが、世界の生産量の多くを占める。アルフォンソ種はマンゴーの王様とも呼ばれ、高い糖度と香りが特徴である。
グリーンマンゴー
熟しても表皮が緑色のままなのが特徴で、豊かな香りとトロッとした食感を楽しめる。沖縄やカリフォルニアで生産されるキーツ種が主な品種だ。
2. アップルマンゴーの選び方

表皮の赤色が特徴のアップルマンゴーは、赤色が濃いものほど美味しいといわれる。しかし、人工的に引き出されている場合もあるため、色のみで判断することは難しい。そこで、下記のポイントをチェックしながら選ぼう。
見た目
果皮に傷がなく、なめらかでツヤのあるものがよい。また、全体的にふっくらとした形のものがおすすめだ。完熟したものを選びたいなら、感触を確かめるのも見分け方のポイントだ。マンゴーを直接触ることができる場合は、やや凹む程度に弾力のあるものを選ぶとよい。
香り
完熟アップルマンゴーは甘い香りがする。完熟したものを選びたいなら、感触とともに香りをチェックすると見分けられる。
3. そのほかのマンゴーの選び方

イエローマンゴーとグリーンマンゴーは、どのように選べばよいのだろうか。
イエローとグリーンの見分け方
完熟前のイエローマンゴーは、表皮が黄緑色をしている。完熟したものを選びたいなら、黄色が鮮やかで表面がなめらかなものがおすすめだ。タイマンゴーには、完熟前の硬い果肉をサラダなどで食べる品種もある。シールなどの表示を参考にしながら選ぶとよい。
【グリーンマンゴーは熟しても緑色】
キーツ種は、熟しても果皮の色があまり変わらない。少し黄色っぽくなったり、ツヤが出てきたりするが、見た目のみでは見分けにくいかもしれない。香りや弾力もチェックするとよいだろう。
4. マンゴーの選び方とポイント

3種類の異なるタイプのマンゴーでも、すべてに共通する選び方のポイントがある。覚えておくと、スムーズに選ぶことができるはずだ。
白い粉はブルーム
マンゴーの表皮に、白い粉がふいたように見える場合がある。これはマンゴーから自然と出るブルームという成分で、水分の調整や病気の予防などマンゴーを守る役割をしている。未熟なマンゴーは全体がブルームで包まれ白っぽい状態だ。ブルームは完熟するにつれ少しずつ落ちて、ツヤが出てくる。
完熟前のものは追熟させる
ブルームが付いているものや硬い状態のものを選んでしまっても、追熟させれば美味しく食べられる。冷蔵庫に入れずに常温の涼しい場所でしばらく保存すれば、自然と食べごろになる。完熟したら日持ちしなくなるため、傷まないうちに食べきろう。
避けた方がよい状態について
表皮に傷のあるものやシワの寄ったもの、黒い斑点や茶色いシミがあるものは、果肉も傷んでいたり鮮度が落ちていたりすることが多い。また、触ったときにほどよい弾力ではなくブヨブヨとした感触があるものも、古くなっているため避けよう。
結論
マンゴーには3種類のタイプがあるが、表皮の色のみで判断することは難しい。いずれも表皮にハリがあり、傷やシワ、斑点などがないものを見分けるのが選び方のポイントだ。完熟したものを選びたいなら、さらにツヤと香り、ほどよい弾力があるかチェックするとよい。正しい選び方を実践して、新鮮で美味しいマンゴーを入手しよう。
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。