目次
1. お米をもちもちに炊く簡単な裏技

もちもちで美味しいお米を炊くには、土鍋や高級な炊飯器が必要だと思っている人もいるのではないだろうか。しかし、普段ご飯を炊いている方法にひと手間加えるだけで、簡単にもちもちのお米に炊き上げられるのだ。ここでは、お米をもちもちに炊く簡単な方法を紹介しよう。
氷や冷水で炊く
お米をもちもちに炊く簡単な裏技は、氷や冷水を使って炊くという方法だ。お米を研いだ後に1合あたり1個の氷を入れることで、甘みやもちもち感があるお米に炊けるのだ。また、冷水で炊く方法は、お米を研いでから水を目盛りに合わせて入れ、お釜ごと冷蔵庫で2時間ほど冷やしてから炊くだけでよい。氷を入れるのと同じく、甘みがありもちもちのお米に炊き上がるのだ。
2. お米をもちもちに炊くちょい足し裏技

ここでは、お米にちょい足しすることでもちもちのお米に炊ける裏技について解説していこう。
もち米を加える
お米をもちもちに炊くちょい足し裏技は、もち米を加えることだ。もち米を1割ほど加えることで一緒に炊いたご飯に粘りが出て旨みが増す。もち米にはアミロペクチンというデンプンが含まれている。このアミロペクチンの含有量が多いと粘性が高くなり、もちもちした食感になるのだ。普段から食べているお米(うるち米)にもアミロペクチンは含まれているが、もち米よりも含有量が少ないため、もち米を加えることで補えるのだ。
3. お米をもちもちに炊く裏技と品種

ここでは、冷めても美味しく食べられる低アミロース米について解説していこう。
低アミロース米
お米の粘りはデンプンの含有量によって決まるのだ。お米(うるち米)にはアミロースとアミロペクチンというデンプンが含まれている。アミロペクチンは粘りを出すデンプンのため、アミロースの割合が少なくアミロペクチンが多いほうが粘りがでるのだ。一般的なうるち米にはアミロースが17~23%と含まれており、もち米はアミロースが含まれていない。低アミロース米はうるち米ともち米の中間のような品種で、アミロースの含有量が約3~17%と低めになっている。もち米と同じように、うるち米に混ぜてお米を炊くことでもちもちの食感に炊き上げられるのだ。
結論
もちもちで美味しいお米を炊くには、土鍋や高級な炊飯器は必要なく、ひと手間加えるだけで簡単にできるのだ。氷や冷水を使うことで、甘みがありもちもちのお米に炊き上がる。また、もち米や低アミロース米など粘性の高いお米をうるち米に加えれば、粘りのあるふっくっらとした食感になるのだ。この記事を参考に、お米をもちもちに炊く裏技を試してみてはいかがだろうか。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。