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じゃがいも

じゃがいもの原種はどこの国生まれ?日本のじゃがいもの品種も紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年5月 4日

私たちの食卓を支えている「じゃがいも」。原産国はどこなのだろうか。また日本に入ってきたのはいつ頃のことなのだろうか。この記事では、そんなじゃがいもの原産や日本に入ってきたきっかけ、今日本で食べられる有名なじゃがいもの品種を紹介する。

  

1. じゃがいもの原種はアンデス生まれ

じゃがいも
じゃがいもは、メキシコ中南米から南米のアンデス山脈地域で生まれた。今でもじゃがいものもとになっている野生種はたくさん残っているそうだ。じゃがいもは、紀元後500年頃から栽培されはじめ、世界遺産であるマチュピチュの段々畑でも栽培されていた。

じゃがいも伝来の歴史

15世紀になると、南アメリカからスペインに持ち帰ったことで、じゃがいもはヨーロッパ中に広がることになる。しかしヨーロッパでは、長らくの間、じゃがいもは花を楽しむだけのものだったらしい。アンデスに比べると気候が暖かく、じゃがいもがなかなか出来にくかったというのがその理由のひとつである。
ときは経ち18世紀の半ば頃になってはじめて、食べれるようなじゃがいもができたという。

日本に伝来された歴史

日本にじゃがいもが渡ってきたのは、17世紀のはじめ。インドネシアのジャカルタから来たことから「ジャカルタから来たいも」という言葉がなまって「じゃがいも」と呼ばれるようになったといわれている。
江戸時代は何度も飢饉に見舞われたが、飢饉があるたびに食べられていたのが、じゃがいもだ。いうなれば、じゃがいものおかげで日本人は飢饉を乗り越えていったのだ。
ちなみに、現在日本でよく栽培されている男爵やメークインは、明治時代になってアメリカから入ってきた品種だ。世界中には約20品種あるといわれており、日本で栽培されているのはその内の20品種程度である。

2. じゃがいもの品種紹介

じゃがいも
現在日本で栽培されている人気のじゃがいもの品種を紹介する。

じゃがいもの品種①男爵いも

男爵いもは、1908年にイギリスから伝播されてきた品種である。日本で最も収穫量が多い品種だ。丸くてゴツゴツした見た目が特徴的で、加熱するとほくほくとした食感になる。男爵いもが向いているレシピは、じゃがバターや、ポテトサラダ、コロッケなど。またフライドポテトにも適切な品種である。揚げたり、つぶしたりする料理に向いているのだ。

じゃがいもの品種②メークイン

メークインは、イギリス生まれのじゃがいもの品種。メークインの元の名前は、「MayQueen(5月の女王)」である。細長く、つるつるとした見た目で、皮がむきやすいことが特徴的である。ねっとりとしてほのかな甘みがある。メークインが向いているレシピは、肉じゃがやグラタン、じゃがいものきんぴらなど。煮崩れしにくいので、煮物や炒め物との相性がよいのだ。

じゃがいもの品種③キタアカリ

日本で特に人気のあるじゃがいもの品種は、男爵、メークイン、そして今から紹介する「キタアカリ」だ。キタアカリは男爵の仲間で、濃い黄色をしていることから「黄金男爵」「クリじゃがいも」と呼ばれることがある。最近では、キタアカリを使った高級志向のポテトチップスも人気がある。
じゃがバターやポテトフライにすると、ほくほくとした特徴を存分に味わえる。煮崩れしやすいため、煮物には向いていないが、粉ふきいもやポテトサラダにしても美味しく食べられる。

じゃがいもの品種④シャドークイーン

紫色が特徴的な日本のじゃがいもの品種の代表が「シャドークイーン」だ。メイクイーンと似ていて、細長い形をしている。ちなみにシャドークイーンの紫は、ブルーベリーに含まれているアントシアニン色素によるものだ。(※1)またシャドークイーンは、ちょうどじゃがいもとさつまいもの間くらいの粘度をしている。
シャドークイーンは、その紫の彩りを生かして、ビシソワーズにしたり、ポテトフライにしたりすることが多い。デパ地下などでは、シャドークイーンを使ったポテトサラダなどもよく売られていて、その鮮やかさから目を引く商品となっている。

じゃがいもの品種⑤アンデスレッド

アンデスレッドとは、皮が赤い色をしているじゃがいもだ。「ネオデリシャス」と呼ばれることもある。形は男爵に似ていてゴツゴツしており、加熱するとホクホクした食感が楽しめるが、煮崩れはしやすい。ポテトサラダやコロッケなどつぶして作る料理に向いている。

結論

じゃがいもの原産は、アンデスであり、日本に入ってきたのは17世紀の半ばであった。日本では今となっては多くの品種が生まれており、私たちの食卓を彩っている。今回紹介できなかった品種もたくさんあるが、ぜひおすすめの品種を見つけて、食べ比べてみてはいかがだろうか。
(参考文献)
※1:農研機構「シャドークイーン」

監修管理栄養士:藤井千晃

経歴:リクルート営業経験後、300本を超える栄養関連の記事の執筆・監修経験を持つ。温活・ダイエット・メンタルケア分野を得意とする。
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  • 更新日:

    2023年5月 4日

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