1. 生食向き!冷凍ホタテの美味しい解凍方法
冷凍ホタテを生食として美味しい状態で堪能できる解凍方法と食べ方がある。食べる数だけの貝柱を準備して美味しい解凍方法や手順、コツを見ていこう。
塩と氷で解凍するのがおすすめ
塩と氷を使用して解凍することで旨みを残し、解凍前の状態に近づけられる。氷に塩を入れることで氷水の温度を0℃よりも低くキープでき、冷蔵庫内よりも低い温度でゆっくりとホタテを解凍できるのだ。また、塩と氷の解凍方法はほかに比べ、生のホタテの食感に近い口あたりになる。この方法のおすすめポイントは、ドリップが出にくいところではないだろうか。ドリップが出ないということは、旨み成分がホタテの中に詰まっている状態を示すため美味しいホタテを期待できるだろう。解凍時間の目安は3~5時間だ。
冷凍ホタテの解凍方法
ボールに解凍するホタテの量と同じくらいの氷を準備する。氷250gに対し約小さじ1杯の塩をふりかけよう。塩を入れると温度を低い状態のまま保つことができ、ホタテが水っぽくなるのを防ぐ働きをしてくれるのだ。塩の影響で塩辛くなったり、塩味になったりすることはないので安心してよいだろう。そして、ボールの中に貝柱を入れた後ラップをかけ、3~5時間常温で放置する。時間が経過するに従ってボールの中の氷が解け、ホタテが水に浸かるがそのままの状態で問題はない。ホタテの大きさによって解凍時間は異なるが、ホタテを優しく触り中身の状態が完全に解凍されていない、少し凍った硬さで取り出すのがベストだ。その後、キッチンペーパーなどで水分を取ることで、冷凍前のプリプリした食感や美味しさを楽しめるだろう。
2. 時短できる!冷凍ホタテの美味しい解凍方法
冷凍ホタテを早く解凍したいときにおすすめの解凍方法がある。ちょっとした手間で美味しいホタテを堪能できるのでぜひ試してみてほしい。さっそく見ていこう。
流水解凍
まず紹介する解凍方法は、流水解凍だ。必要な個数のホタテをビニール袋に入れ、水を溜めたボールの中に入れておく。上から水を少しずつ流し解凍しよう。解凍にかかる時間はおよそ10~30分が目安だ。袋に入れて直接水にあたらないようにすると、旨みを損なわず美味しい状態のホタテを食べられる。流水解凍ではホタテ本来のプリプリした食感が薄まる可能性があるが、本来とあまり変わらない味を楽しめるだろう。
塩水解凍
時間がないときや急ぎのときには塩水解凍がおすすめだ。冷凍ホタテ8個に対し水300ml、塩を小さじ1と1/2杯ほど入れたボールを準備する。解凍前のホタテをそのまま入れ、夏で約15分、冬で約30分がおおよその目安だ。塩を入れているため、水っぽくなりにくい効果が発揮され、旨みが流れ出す恐れもないだろう。
3. 冷凍ホタテの解凍方法は冷蔵庫でも美味しい
手間をかけることなく、冷凍ホタテを美味しく解凍したいという方は、冷蔵庫でゆっくりと時間をかける解凍方法がおすすめだ。各自好きなタイミングで冷凍庫から必要数だけ冷蔵庫に移すだけなので、時間がない方でもすぐにできる時短方法ではないだろうか。
解凍時間の目安としては冷蔵室で半日ほど必要になる。そのため、朝に使うときには前日の夜のうちに、夜使いたいときには午前中には冷蔵庫に移し替えよう。解凍には時間がかかるが、ゆっくり時間をかけている分、ホタテ本来の旨みを逃すことなくベストな状態でホタテ本来の美味しさを楽しむことができるのだ。
4. 冷凍ホタテは常温やレンジでも美味しく解凍できる?
冷凍ホタテを解凍する方法としてやってしまいがちな解凍方法は、常温やレンジを使用して温め解凍をしてしまうことではないだろうか。常温解凍をするとドリップが多く流れる。ドリップが出ると同時にホタテの旨み成分も一緒に流れ出るためおすすめできない解凍方法の一つだ。
また、レンジでは解凍の温度が高くなるため、解凍ムラや乾燥する恐れがある。そのため、低い温度でじっくりと解凍するのがよいだろう。時間がないときにレンジを使用する解凍はよいかもしれないが、美味しく食べるには向かないためおすすめできない。
結論
冷凍ホタテの美味しい解凍方法にはポイントがある。状況によって異なるが、ときどきに合わせたベストな解凍方法で美味しい冷凍ホタテを楽しんでほしい。また、時間や余裕がないときにはレンジや常温解凍が簡単かもしれないが、旨みや風味が損なわれるため注意しよう。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。