このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
バナナと缶

バナナの缶詰がない理由知ってる?加熱処理に向かない果物と海外の実態

投稿者:ライター 倉田愛理(くらたあいり)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2023年5月15日

バナナの缶詰がない理由を知っているだろうか?みかんやパイナップルなどの果物は缶詰があるが、バナナは見かけない。これはバナナの謎のひとつではないだろうか。その理由は、缶詰にする製造工程に理由があるのだ。今回は、バナナの缶詰がない理由や、海外の珍しい缶詰について紹介しよう。

  

1. バナナの缶詰がない理由

バナナ
缶詰になっている果物となっていない果物がある。双方にはどんな違いがあるのだろうか。相違点やバナナの保存方法などの豆知識を紹介しよう。

味や見た目の変化

缶詰は長期保存を目的に作られているため、加熱での殺菌処理はなくてはならない製造工程だ。この加熱が、缶詰にできる果物を選ぶ基準になる。缶詰になっているみかんやパイナップルは、加熱処理をしても味や見た目に大きな変化がない。しかし、バナナのような果物は、高い温度で長時間加熱すると見た目や味が変化してしまう。缶詰にすること自体は可能だが、製造過程で見た目や味に変化が出ることから、バナナは缶詰に加工するには向いていないようだ。同じ理由から、メロンやスイカも缶詰を見かけることがないのだ。
日本国内の缶詰メーカーは、明治以降さまざまな果物を缶詰にしようと試行錯誤した。その結果、美味しい缶詰が現代に残っているのだ。バナナの保存方法として缶詰は向いていないが、冷凍すると美味しく保存できる。バナナが余ったときは、ダメになる前に冷凍するといいだろう。

2. バナナだけでなくイチゴの缶詰もない

いちごの缶詰
バナナやメロンだけでなく、イチゴの缶詰を見かけることもないのはなぜだろうか。

イチゴも変色してしまう

イチゴは加熱すると柔らかくなってしまう。また、イチゴの色素は水に溶けやすいため、シロップに漬けると白っぽく変色してしまうのだ。缶詰と謳っていながら原形が崩れてしまえば、それはまるでイチゴジャム。差別化が図れないので、あえて缶詰にする必要がないのだ。
また、バナナやイチゴは輸入しているため、年中フレッシュなものが食べられる。缶詰に加工してまで長期保存する必要がないともいえるだろう。

3. バナナの缶詰は海外にはある

バナナ
日本ではバナナやイチゴの缶詰を見かけることがないが、海外では販売されている。どちらも缶詰にできないことはないが、製造過程で見た目や味が変化してしまう。その味は、果たして美味しいのかまずいのか。

海外で販売されている缶詰

日本ではなじみのないバナナの缶詰。その味や見た目は、本来のバナナとは違うものだという。見た目は、フレッシュなバナナの黄色がかったベージュとは違い、薄ピンク色だ。バナナの特徴であるねっとりした口当たりや味は、缶詰にすることでなくなってしまう。食べた後に繊維が口に残り、本来のフレッシュなバナナとは全く違った食べ物に感じるだろう。
さらに、バナナの缶詰は開封したらすぐに黒く変色してしまう。日本の輸送技術があれば、全国にフレッシュな状態でバナナを届けられる。無理に缶詰にしなくてもいい理由は、輸送技術や企業努力があってこそなのだ。
また、イチゴの缶詰はイチゴがそのままの形で入っており、人によっては新感覚のスイーツのようで好きだという声もある。

結論

バナナの缶詰がない理由は、長期保存するうえで必要な加熱処理が、味や見た目に影響するからだ。また、日本ではフレッシュなバナナが年中手に入るので、わざわざ缶詰にする必要がないともいえる。海外では日本で缶詰にしていない果物を缶詰に加工している国もある。しかし、日本は輸送技術が発達しているため、手間をかけて缶詰にする必要がないのかもしれない。

監修管理栄養士:児玉智絢

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2023年5月15日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧