目次
1. ピーマンの正しい冷凍方法

ピーマンを冷凍しても大丈夫なのかと疑問に思うかもしれないが、正しい方法で保存すれば問題はない。早速、ピーマンの正しい冷凍方法を見ていこう。
カットして保存
まず紹介するのは、カットして保存する冷凍方法だ。洗ったピーマンの種とヘタを取り除き、千切りや細切り、乱切りなどの好みの大きさや使いやすい大きさにあらかじめ切っておく。キッチンペーパーで水気を拭き取り、可能な限り重ならないように保存袋や保存容器に入れ、冷凍庫に入れる。このとき、ラップなどを使用して小分けにしておくと、次回使用するときにすぐに取り出せて便利だ。水分が残ったまま冷凍すると、ピーマンを傷める原因になるため注意しよう。
まるごと保存
切るのが手間だと感じる方には、ピーマンのまるごと保存がおすすめだ。カット時と同様に、ピーマンを洗ったら水気が残らないようにしっかりキッチンペーパーで拭き取ろう。その後、保存袋か保存容器に入れて冷凍庫に入れるだけだ。種やヘタを取り除く必要がないため、急ぎのときや手間を省きたいときに手軽にできる。また、カットして冷凍するよりも劣化が少ないので、美味しく食べられるだろう。
2. ピーマンの正しい冷凍方法と解凍の仕方

ピーマンを正しい冷凍方法で冷凍した後の解凍方法について紹介する。あわせておすすめの料理も紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
解凍の仕方
基本的に冷凍ピーマンは凍ったまま調理できる。そのため、使う日の朝から解凍するといった手間が不要なのだ。
ここからは、冷凍ピーマンを使用したおすすめの料理を紹介する。まず紹介するのは、乱切りにして冷凍していたピーマンで作る「豚となすび、ピーマンの甘辛みそ炒め」。ピーマンとなすは油と相性がよいため、炒め物にぴったりの野菜だ。みそダレでしっかりと味付けするので、冷めても美味しい。凍ったままのピーマンを使用できるので、忙しい朝に作るお弁当のメニューとしてもおすすめである。
また、ピーマンを切らずそのままの大きさで冷凍したものは「焦がし生しょうゆのピーマン焼き」がおすすめだ。ピーマンを焼く際に強火で調理することで、特有のシャキシャキ食感と焼き目を残すことができる。しょうゆやしょうが、かつお節との相性がバツグンのため、トッピングし、一味違った味わいを楽しむのもよいだろう。
3. ピーマンの正しい冷凍方法と保存期間

ピーマンは正しい冷凍方法によって日持ちさせることができる。冷凍保存したピーマンをどのくらいの期間保存できるのか、詳しく見ていこう。
ストックに便利
ピーマンを冷凍すると、約1カ月保存できる。1カ月以上の保存は、冷凍庫のにおいがピーマンに移りやすくなるためおすすめしない。冷凍保存することでいくつかのメリットがある。
一つ目は保存期間を延ばせること。カットしたピーマンを冷蔵庫で保存する場合、3日程度で傷んでしまう。しかし、先ほど紹介した通り、冷凍保存では約1カ月保存ができるのだ。二つ目のメリットとして、苦みが和らぐことがあげられる。ピーマンは苦みが特徴の野菜だが、冷凍することでピーマン独特の苦みを感じにくくなる。子どもだけでなく、ピーマンの苦みが得意ではない方も冷凍してからの調理がおすすめだ。冷凍によりピーマンの繊維が壊れるが、栄養素が損なわれる心配はない。ピーマンに豊富に含まれるカロテンや食物繊維は冷凍しても損なわれることなく、解凍後も栄養満点で美味しくいただけるのだ。
また、冷凍したピーマンは食感にも変化が表れる。通常はシャキシャキとした食感だが、冷凍後はシナシナとした食感に変わるため、食感が苦手だという方にもぜひ試していただきたい。
結論
ピーマンの正しい冷凍方法と解凍の仕方がお分かりいただけただろうか。ピーマンを冷凍することは、保存期間の延長に繋がるだけでなく、苦みや食感を抑えられるなどさまざまなメリットがある。切ってもそのままでも美味しく冷凍できるので、ピーマンが冷蔵庫に余ったときにはぜひ試してみてほしい。
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。