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炭酸水

サイダーとソーダの違いに納得!起源や日本での歴史を紹介

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2023年5月12日

巷にあふれる炭酸飲料水の中でも、サイダーとソーダの違いはよくわからないという人も多いだろう。炭酸を含む透明な液体はサイダーともソーダともとれるが、実際にはこの2つの定義はどうなっているのか。本記事では、サイダーとソーダの歴史や海外との相違も含め、その違いを解説する。

  

1. サイダーとソーダの違い

泡の世界
サイダーとソーダの違いはなにか。まずサイダーに関しては、英語のCiderと日本のサイダーに乖離があるという事実がある。海外のサイダーは日本ではシードルと呼ばれているものなのである。それでは、サイダーとソーダの違いがどこにあるのか見てみよう。

サイダーの由来

まずソーダの定義から見てみよう。日本でソーダといえば甘みがあることが多いが、本来のソーダは水に炭酸ガスを溶解させたものを指す。つまり、甘みがついていない炭酸水なのである。一方サイダーは、甘みがついた炭酸水である。正確には、香料と甘味料、クエン酸で味付けされている。しかしこれは日本独自の呼び方であり、本来のサイダーとはいわゆるシードルである。シードルはりんごの汁を発酵させて作るアルコールで、りんご酒とも呼ばれている。アルコール度は12%ほどの飲料である。シードルは食前酒として飲まれることが多いほか、蒸留してカルヴァドスを作ることもある。

2. サイダーとソーダの歴史

氷を入れたグラスに清涼飲料を注ぐ
われわれが慣れ親しんでいるサイダーは、日本独自の飲料である。サイダーとソーダの違いは、甘みがあるかないかの味にあるというのが一般的な定義となっている。日本にはサイダーの人気商品が多いが、いったいどのような歴史を経て普及したのだろうか。

日本での人気商品

炭酸飲料水の歴史は古く、クレオパトラも飲用していたという言い伝えがある。日本での歴史も古いが、明治の初めにシャンペン・サイダーというりんご系エッセンスの炭酸水が売り出されたのが皮切りとなった。また、三ツ矢サイダーは1884年に「三ツ矢平野水」「三ツ矢タンサン」を売り出している。1899年には横浜で金線サイダーが登場、やがてここからラムネが生まれることになった。その後、リボンシトロン、キリンレモンも日本の市場に登場し、柑橘系のエッセンスを加えたサイダーが人気を博すことになった。一方ソーダは、プレーンソーダとも呼ばれて、明治時代には天然鉱泉水が売られていた。1880年に京都府相楽群の鉱泉を山城炭酸泉として販売したという記録がある。現在は水に無機塩類を加え、炭酸ガスを圧入して生産されている。アルコール類の希釈に使用されたり、クリームソーダの原料となったりすることでも知られている。

3. サイダーとソーダの世界での扱い

冷えた夏のラムネ、サイダーのびん
日本におけるサイダーとソーダの違いがわかったところで、世界ではこれらの飲料がどんな呼び方や扱いをされているか見てみよう。

世界での呼び方

サイダーやソーダは、世界中でどんな呼び方をされているのだろうか。まず、英語でサイダーといえばフランス語のシードルとなる。アメリカでいわゆる日本のサイダーを飲みたい場合には、「Soda Pop」と呼ぶ必要がある。「Soda」だけで注文すると、登場するのはレモネードになることが多い。日本のソーダ、すなわち甘みのない炭酸水は、南欧では「ガス入りの水」と呼ばれることが多く、通常の水とともに売られている。またサイダーやソーダは、商品名で注文することが多い。

結論

サイダーとソーダはいずれも英語から派生した言葉であるが、日本独自の発展を遂げていまにいたる。日本においてソーダは甘みのない炭酸水、サイダーは柑橘系のエッセンスが入った甘みのある炭酸飲料を指す。サイダーもソーダも明治時代からの歴史があり、現在の人気に結び付いている。海外ではサイダーやソーダの定義が日本と異なるため、注文するときには注意が必要である。

監修管理栄養士:児玉智絢

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。
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  • 更新日:

    2023年5月12日

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