目次
1. 冷凍食パンの美味しい解凍方法

冷凍食パンの美味しい解凍方法の前に、冷凍する際のポイントを説明しよう。まず、食パンは1~2枚ずつラップやアルミホイルで包んで小分けに冷凍する。このとき、ラップやアルミホイルに包んだ状態で密閉袋に入れて冷凍すると、冷凍庫内のにおい移りを防いでくれる。では、冷凍食パンの美味しい解凍方法を解説しよう。
高めの温度で焼く
解凍方法は大きく分けて常温で自然解凍、電子レンジで解凍、トースターで焼きながら解凍する3つがある。自然解凍は美味しい食パンが味わえるが時間がかかってしまうし、電子レンジでカリッとした食感を出すのは難しい。外はカリッと、中はふわふわの食パンにするにはトースターがおすすめだ。トースター庫内の温度を、あらかじめ予熱で温めておき、冷凍食パンを高めの温度で一気に焼きあげよう。
2. 冷凍パンの基本的な解凍方法

ここでは冷凍食パンの美味しい解凍方法に続いて、冷凍パンの基本的な解凍方法を紹介する。まず、ふわふわで美味しい食感にするためには、パンの水分を保った状態で解凍することが大切だ。そして冷凍したら食感がかわってしまう生の果物や生クリーム、いも類などを使っているものは冷凍保存には向いていないので注意してほしい。
自然解凍する
冷凍したパンをそのまま焼くと中心部分は冷たいのに焦げてしまうなど、焼きムラが出てしまうこともある。加熱ムラを防ぐためにも、自然解凍をしてからオーブントースターで焼くのがいいだろう。また、解凍時に乾いた布巾などで包んでおけば、冷凍時にパンの表面についた水分を取り除いてくれる。このひと手間で香ばしく美味しいパンが焼きあがるのだ。
3. 冷凍パンの種類と美味しい解凍方法

冷凍食パン以外にも、冷凍したパンそれぞれに美味しい解凍方法がある。パンによって焼き時間やちょっとしたコツがあるので、種類ごとに紹介しよう。
クロワッサン
サクッと軽い食感でバターの香りが魅力のクロワッサンは、冷凍庫から取り出して包んでいたラップを外し、10~15分ほど自然解凍しよう。15分ほど経ったら形を崩さないようアルミホイルに包んで、予熱したオーブントースター140℃(300W)で7~8分焼いていく。取り出してから少し待って食べると、サクッと軽い食感が楽しめるだろう。
バゲット
バゲットは焼く前にひと手間加えるだけで、しっかりした歯ざわりで香ばしく焼きあげることができる。まずは3㎝幅にスライスして冷凍しておいたバゲットを、冷凍庫から取り出してラップを外し、10~15分ほど自然解凍しよう。次に、バゲットの表面を水でさっと濡らす。あとはアルミホイルで表面を覆い、220℃(1000W)のオーブントースターで2~3分焼けば完成だ。
ベーグル
ベーグルは、前述のバゲットと同様に焼く前にさっと水で濡らすことで、ベーグル特有のもちもちした食感を楽しむことができる。ラップを外し、10~15分ほど自然解凍したベーグルを水で濡らしてアルミホイルでしっかり包み、予熱したオーブントースターに入れたら、160℃(400W)で3分ほど焼いていく。この工程で焼いたベーグルは外も中ももちもちしている。表面をパリッと仕上げたい場合は焼きあがってアルミホイルから出したら、さらに少し焼くといいだろう。
結論
私たちの食卓に欠かせない食パンは、冷凍することで美味しさを保ちながら保存することが可能だ。冷凍食パンの美味しい解凍方法を知っていれば、いつでも食べたいときにふわふわの食パンが楽しめる。ほかにも、クロワッサンやバゲット、ベーグルなどパンによって解凍方法を工夫すれば、それぞれのよさを引き立てた焼きあがりが期待できるだろう。パンの特徴をとらえて、いつでも美味しいパンが食べられるようになろう。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。