目次
1. コンデンスミルクと練乳の違いは何?日本では同じもの

練乳とは、牛乳や脱脂粉乳を濃縮して作られるものだ。練乳には加糖と無糖の2種類があり、前者は保存性を高めるため、砂糖を加えて加熱殺菌し、濃縮したもので乳製品のひとつである。練乳または加糖練乳とも呼ばれることもあり、乳脂肪分、乳固形分、砂糖の量が厚生労働省によって定義づけられている。後者はエバミルクと呼ぶ。
ちなみに日本でコンデンスミルクといえば、加糖練乳のことを指す場合がほとんど。いい換えれば、コンデンスミルクと練乳は同じものである。
2. アメリカのコンデンスミルクと練乳には違いがある

アメリカコンデンスミルクは「condensed milk」と表記し、日本でいうところの無糖練乳、エバミルクを指す。加糖練乳は「sweeted condensed milk」と呼ばれている。
日本とアメリカでのコンデンスミルクの捉え方が異なるので、旅行に行った際、注意してみてみると面白いかもしれない。
3. コンデンスミルクと練乳の使い方の違い

日本でいうところのコンデンスミルクや練乳は、いちごやかき氷にかけて食べるのがメジャーだ。そのほかお菓子の材料やエビマヨの隠し味に使うこともある。
また日本でいうところのエバミルクは、甘みがないので料理に使うのが一般的である。コクがアップするので、グラタンやシチューなど乳製品をつかったメニューに活躍してくれる。
またどちらも香港名物のマンゴープリンやシンガポールコーヒーにも欠かすことができない存在だ。
結論
日本ではコンデンスミルクと練乳は同じものである。練乳という大きな括りの中のひとつ、加糖練乳を指す。一方、アメリカではコンデンスミルクは無糖練乳を指す言葉と異なる解釈なので注意が必要である。お菓子作りだけでなく、料理の隠し味としても活躍してくれるので上手に使ってみてほしい。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。