このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
お茶漬け

「お茶漬け」のあられには役目があるって知ってた!?意外と知らない理由とお茶漬けのおいしい食べ方を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年5月31日

お茶漬けに入っているあられは食感のよさが魅力だが、じつは意外な役目がある。本記事では、お茶漬けのあられがもつ知られざる役目をはじめ、あられの名称やおすすめの食べ方を紹介する。お茶漬けについて学びながら、美味しくいただこう。

  

1. お茶漬けのあられには意外な役目がある

お茶漬け
お茶漬けのあられには歴史があり、代表的なメーカーである株式会社永谷園の創業者(永谷嘉男氏)の故郷・京都の郷土料理がルーツだという。かきもちに塩とお茶をかけて食べる「かきもち茶漬け」が、あられを入れるヒントとなったそうだ。発売当初は、お茶漬けに香ばしさや風味、食感のアクセントを加えることがあられを入れる目的だった。しかし、あとになって別の役割を兼ねていることがわかったのである。

乾燥剤

現在は包装技術も進化しているが、永谷園「お茶漬け海苔」が発売された1952年当時は、生産・包装技術が発展途上だった。そのため、湿気を吸いやすい調味粉や海苔を一つにまとめてパックして品質を保つのは難しかったのだ。そこにあられが入ることで、乾燥剤(吸湿剤)のような働きを得られたのである。
ただし、当時はあられに乾燥剤としての働きがあることは気付かれていなかった。あくまでも、風味や食感がよくなるという理由で使用されており、偶然役目を果たしていたのだ。

2. お茶漬けのあられには名前がある

お茶漬け
お茶漬けのあられには、主に細長い棒状のものと、丸っこい球状のものがある。それぞれ異なる名称が付けられており、具材とのバランスにより使い分けられている。

あられの名称

棒状のあられは、「松葉あられ」という。松の葉の形状に似ていることが由来だ。一方、球状のあられは「ぶぶあられ」と呼ばれる。京都でお茶漬けのことを「ぶぶ漬け」と呼ぶこと(元々はお湯漬けだった)が由来である。
あられの組み合わせ方に決まりはないが、たとえばシンプルな海苔茶漬けには存在感のある松葉あられ、さけや梅干し、たらこなどの具材が入るお茶漬けにはぶぶあられというように使い分けられている。

3. お茶漬けのおすすめレシピ

お茶漬け
お茶漬けをおいしく食べるには、ごはんやお湯の量が重要である。また、普段のお茶漬けを少しアレンジしてみるのもおすすめだ。

おいしい食べ方

株式会社永谷園が推奨する基本の食べ方は、「お茶漬け海苔」1小袋(6g)あたり、ごはん100g(茶碗に軽く1杯)、お湯150mlである。この割合を目安に好みで調整するとよいだろう。
おすすめのアレンジ
シンプルな海苔茶漬けに、鮭や梅干し、たらこ、しらすなど好みの具材を加えるのが定番のアレンジだ。また、チーズやベーコンなど洋風の食材を加えるのも、意外と合う。
ごはんの代わりに餅や焼きおにぎりを使うアレンジも楽しい。お茶やお湯の代わりに出汁をかけて食べる出汁茶漬けも、失敗しにくい食べ方だ。
お茶漬けは具材や調味料が混ざり合い、一体感が出る食べ物である。一緒に食べても違和感のない、相性のよい食材を組み合わせるのがおいしく食べるコツだ。

結論

お茶漬けのあられには、湿気を防ぐ乾燥剤という意外な役目があった。発売当初は気付かれないまま、その役割を果たしていた点も興味深い。お茶漬けにはさまざまな食べ方があり、具材のバリエーションも豊富だ。出汁茶漬けやトッピングのアレンジなど、楽しみ方も多い。お茶漬けのあられはどのような食べ方にも食感のよさを添えてくれる。ぜひ、今一度注目してみてはいかがだろう。

調理師名:新江友基

経歴:調理学校を卒業と同時に調理師免許を取得。その後、カフェ、レストラン、居酒屋などさまざまな飲食店で調理業務やメニュー開発に携わる。現在は、過去の経験から得た知識を活かし、食に関する記事の監修を担当している。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2023年5月31日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧