目次
- なすを使いやすい大きさに切る(輪切りや乱切りなど用途に合わせて)
- 冷凍用保存袋に切ったなすを入れる
- できるだけ平らにし、空気を抜いて密封する
- 冷凍庫に入れて保存する
- 焼いて保存:皮が黒くなるまでグリルなどで焼き、皮をむいて切ってから冷凍保存する
- 素揚げして保存:切って素揚げしたなすを冷凍保存しておくと、油なしで料理に使える
- 電子レンジで加熱して保存:皮をむき、切ってからラップをかけ600Wで5分を目安に加熱し保存する
1. なすの賞味期限の目安

なすの賞味期限は、保存方法により異なる。低温障害が起きやすいため、基本的には常温保存に向いている野菜だが、温度が高過ぎても傷みやすい。常温、冷蔵、冷凍の3パターンの保存方法に分けて、賞味期限の目安を見ていこう。
保存方法と日持ち
夏野菜であるなすの保存適温は7~10℃と高いため、10℃程度の冷暗所を確保できる場合は常温保存が推奨されている。(※)
常温保存の賞味期限
2~3日が目安である。新聞紙で包んでから、冷暗所で保存する。
冷蔵保存の賞味期限
1週間程度が目安である。ただし、5℃以下になると低温障害を起こすリスクがあるため(※)、冷蔵室はNGだ。新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室に入れよう。
冷凍保存の賞味期限
1ヵ月程度が目安である。適切な方法で冷凍保存すれば、かなり長持ちさせることができる。なすを日持ちさせたい場合は、早めに冷凍保存に切り替えよう。
2. なすの賞味期限が近い状態

なすは鮮度が落ちると、どのような状態になるのだろうか。賞味期限切れで手遅れの状態になる前に食べきるためにも、劣化するとどうなるか知っておくと安心だ。
鮮度が落ちてきている状態
鮮度の落ちたなすは、見た目にわかりやすい変化が出る。下記のような状態が見られたら傷みはじめているサインのため、速やかに加熱調理して食べきろう。
表皮
茶色っぽく変色してきている場合は、鮮度が落ちているか低温障害の可能性がある。また、保存期間が長引き水分が抜けてくると、シワができハリがなくなる。
感触
鮮度のよいなすはハリがあって触ると硬いが、傷んでくるとやわらかくなる。
断面
鮮度が落ちると種が黒くなってくるため、切ったときに種が黒い場合も要注意だ。種の部分はとくに傷みやすいといわれるため、賞味期限を見分ける際の目安にするとよい。
食べられない状態
カビやぬめりが見られる、または酸っぱいような異臭のするなすは、腐ってしまっている。賞味期限切れよりもひどい状態のため、食べずに廃棄しよう。
3. なすの賞味期限を延ばす保存方法

なすは常温や冷蔵では日持ちしないため、賞味期限を延ばしたいなら冷凍保存がおすすめだ。正しい保存の仕方をマスターすれば、美味しく食べきれるだけでなく、冷凍なすを便利に活用できる。保存の手順やポイントを見ていこう。
冷凍保存とポイント
鮮度を保つコツ
冷凍庫に入れる際は、急速冷凍室や金属トレーを利用すると、短時間で冷凍でき鮮度が保たれやすい。
冷凍なすを上手に使うポイント
解凍せず、凍ったまま加熱調理して使おう。ただし、水分の多いなすは解凍時に水っぽくなるため、揚げ物には向かない。炒め物や煮物に使うのがおすすめだ。油を使う調理の際は、ふたをして加熱すると油はねを防げる。
調理してから冷凍してもOK
いずれも加熱調理したあとは、粗熱をとってから保存袋に入れ、生のなすと同様に密封して冷凍庫で保存しよう。
結論
なすは低温障害を起こしやすい野菜のため、常温保存が推奨されている。しかし、賞味期限が2~3日と短い。冷蔵保存する場合の賞味期限は1週間程度で、低温になり過ぎないよう新聞紙で包んで野菜室に入れるなど、工夫が必要だ。なすを長持ちさせたい場合は、冷凍保存が最適である。切ってから冷凍する、加熱調理してから冷凍するなど、下処理をすればより使いやすい。調理の手間をカットできるというメリットもあり、おすすめだ。
(参考文献)
※出典:独立行政法人農畜産業振興機構「今月の野菜 なす」