1. カフェオレの基本的な黄金比
そもそもカフェオレはミルクとコーヒーを何対何で作るのがいいのだろうか。ミルク感の強いクリーミーなカフェオレが好きな人はミルクを多めに、コーヒーの苦みが好きな人はコーヒーの分量を多くし好みの味に調節しているかもしれない。ここではカフェオレを作る際の、ミルクとコーヒーの基本的な割合を紹介する。
本来の比率
カフェオレの基本的なレシピは、ミルクとコーヒーが1:1で作るよう示されている。しかし、1:1の割合でカフェオレを作ると「水っぽく」なってしまうことや、味も薄いと感じてしまうことが多い。その理由は水分含有率にある。ミルク(牛乳)の水分含有率は88%、コーヒー(液体)の水分含有率は98%。そのため、1:1でカフェオレを作った場合のカフェオレの水分含有率は93%と高くなってしまう。水分含有率の数値が低いほど濃い味わいになるため、カフェオレが水っぽく感じてしまう人は水分含有率が低くなる割合でカフェオレを作ることをおすすめしたい。
2. カフェオレが美味しく感じる黄金比
それではカフェオレが美味しく感じるミルクとコーヒーの黄金比は何対何なのか。ここではカフェオレが美味しく感じる黄金比を紹介する。
ミルクを多めにする
コーヒーとミルクの割合を1:2にすると美味しいカフェオレを作ることができる。1:2の割合で作ったカフェオレの水分含有率は91%となり、1:1で作ったときよりも2%低い値となる。このように、水分含有率の多いコーヒーの比率をミルクの比率より少なくすることで、カフェオレ全体の水分含有率を低くすることができる。たった2%であるが、この2%が大きな違いとなるのだ。
3. カフェオレの黄金比と作り方
カフェオレの黄金比がわかったら、実際にカフェオレを作ってみよう。インスタントコーヒーを使用すると簡単にカフェオレを作ることができるのでおすすめだ。ここではインスタントコーヒーを使用したカフェオレの作り方を紹介する。
ホットの作り方
基本のカフェオレレシピなら濃いめのコーヒー200mlを用意し、そこに温めた牛乳150mlを注ぐ。ホットカフェオレを美味しく作るポイントとしては、濃いめのコーヒーを使用することである。200mlのお湯に対して小さじ3杯ほどのインスタントコーヒーを溶かせば、濃いコーヒーを作ることができる。
また、ネスカフェエクセラのインスタントコーヒーを使用した黄金比のカフェオレレシピも紹介しよう。マグカップにネスカフェエクセラ大さじ1を入れ、70mlの熱湯を加えて溶かす。温めた牛乳140mlを加えてかき混ぜる。甘いカフェオレが好きな人は、砂糖を好みの量入れるとより美味しいカフェオレを味わえるのでおすすめだ。牛乳の甘みを感じる温度は60℃程度なので、牛乳の温めすぎには注意しよう。
アイスの作り方
水90mlを沸騰させ、インスタントコーヒー15~18gを溶かし濃いめのコーヒーを作る。グラスに濃いめのコーヒーを入れ、氷を入れたボウルなどで急冷させておく。別のグラスに牛乳70mlとガムシロップ15gを入れよくかき混ぜる。牛乳に氷を加え、冷えたコーヒーをゆっくりと注いだらアイスカフェオレの完成だ。牛乳にコーヒーを入れる際にゆっくりと注ぐようにすると、コーヒーと牛乳がキレイな2層となり見た目も楽しめるカフェオレになる。カフェのようなおしゃれなアイスカフェオレを作りたいときは、焦らずゆっくりコーヒーを注いでみよう。
結論
美味しいカフェオレを作ることができる黄金比を紹介した。カフェオレは、コーヒーの苦みが苦手な人でも、ミルクのクリーミーさを加えることで美味しく飲むことができるドリンクだ。いつも作るカフェオレが水っぽく味も薄いと感じていた人は、ぜひ今回紹介した黄金比でカフェオレを作ってみてほしい。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。