かぼちゃ長持ち保存のおすすめ方法！上手な使い方を紹介

かぼちゃ長持ち保存のためには、かぼちゃを冷凍する前の下処理が大切だ。気を付けたいポイントを解説しよう。

かぼちゃに残った水分が傷みの原因になってしまう。かぼちゃを切ったら、水分を持つ種とワタを丁寧に取り除いておくことがポイントだ。かぼちゃを洗う場合は、実の部分が濡れないよう皮だけ水で流して、ペーパータオルや乾いた布巾などでしっかり水気を拭き取ろう。下処理で水分を取り除くことが、かぼちゃ長持ち保存の重要なカギになることを頭に入れておいてほしい。

ここからはかぼちゃ長持ち保存の方法を紹介しよう。まずは簡単かつ使いやすく冷凍して日持ちさせる方法だ。

丁寧に水分を取り除いたかぼちゃは、使いやすい大きさにカットしよう。煮物であれば角切り、炒め物や天ぷらならくし切りがおすすめだ。かぼちゃのやわらかい果肉部分に包丁をあて、てこの原理を利用してカットしていこう。カットしたかぼちゃはなるべく空気が入らないように、1回分ずつラップで包んで、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する。こうすることで美味しい食感を保ちやすくし、乾燥や酸化を防ぐ効果が期待できる。あらかじめカットして冷凍しておけば長期保存ができ、使いたいときに使う分だけ取り出して調理することができるので、時短にもなるだろう。

前述のようにカットして保存しておけば、調理に活かせる点では便利だが、冷凍することで本来のかぼちゃの食感や風味は劣ってしまうことがある。しかし、かぼちゃを冷凍する際にひと手間加えると、かぼちゃ本来の美味しさをキープして保存できる。ここではそのひと手間をみてみよう。

まずは、かぼちゃをひとくち大にカットし、皮をむいてからやわらかくなるまで茹でる。湯を捨ててマッシャーや木べらなどで、かぼちゃがなめらかになるようにつぶしていく。つぶしたかぼちゃはラップに広げてなるべく薄く平らになるよう包み、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍しよう。この方法ならかぼちゃの美味しさをキープしたまま、約2週間冷凍保存することが可能だ。

かぼちゃ長持ちのために冷凍保存した、カットかぼちゃやマッシュかぼちゃの解凍方法について説明しよう。おすすめの使い方もあわせて紹介するので、ぜひ献立に取り入れてほしい。

生のままカットして冷凍保存したかぼちゃは、事前解凍すると変色したり、水分が抜けて食感が悪くなったりすることがあるため、凍ったまま加熱調理するのがおすすめだ。ほかの野菜やソーセージと一緒にコンソメで煮てポトフにしたり、いつも通り鍋で煮物にしたりと普段通りの使い方で美味しいかぼちゃ料理ができるだろう。

マッシュかぼちゃは、スープやポタージュに使う際は凍ったまま調理に加えても問題ない。オムレツやグラタンに使用する場合は、水分が飛びすぎないように様子を見ながら電子レンジの解凍機能を使おう。かぼちゃサラダや茶巾しぼりなど、かぼちゃの風味をそのまま味わえる料理にしても、美味しく食べられるだろう。

かぼちゃ長持ち保存の方法を知っておけば、食べたいときに美味しいかぼちゃを食卓に並べることができる。切り分けて傷みやすくなったかぼちゃも、食べやすい大きさにカットして冷凍すれば調理もラクになって一石二鳥だ。栄養豊富で美味しいかぼちゃを上手に保存して、さまざまなレシピに活用してほしい。

経歴：女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。