目次
- オレンジの外皮を剥く
- 1房ずつに分け、薄皮を剥き果肉を取り出す
- 金属製トレイにラップを敷き、重ならないようオレンジを並べる
- オレンジの上にラップをかぶせ、冷凍する
- 凍ったら冷凍用保存袋に入れて冷凍保存する
1. オレンジを長期保存する裏技

オレンジを常温保存すると気温によって日持ちが変わるが、裏技を使えばどの季節でも同様に保存できる。最も長期保存できる裏技的な方法は、冷凍保存だ。下記の方法で冷凍すれば、1か月程度保存することができる。
冷凍保存
オレンジは皮付きのまま冷凍すると食べにくくなってしまうため、皮を剥いた状態で冷凍保存する。外皮だけでなく薄皮(じょうのう)も1房ずつ剥いておくのがポイントだ。
【手順】
オレンジは水分が多いため、はじめから保存袋に入れて凍らせると果肉同士がくっついて使いづらくなってしまう。そのため、まずは重ならないように並べて凍らせて、凍ってから袋に移す方法がベストだ。金属製のトレイを使うことで、より早く凍らせることができる。
【メリット】
冷凍することで長期保存できるだけでなく、必要な量だけ取り出せて便利だ。また、まとめて皮を剥いてから冷凍するため、食べるときの手間が省ける。半解凍してそのままシャーベットのように食べたり、スムージーの材料にしたりと、さまざまな使い方ができる。
2. オレンジを長期保存する基本技

冷凍オレンジは長期保存できて便利だが、食感が変わるというデメリットもある。裏技として覚えておきつつ、凍らせずに保存する基本的な方法も併用するのがおすすめだ。気温によって適切な保存場所は異なる。
風通しのよい冷暗所
基本的には、涼しい時期や環境であればオレンジは常温保存できる。温度と湿度の高い場所では傷みやすくなるため、常温保存する場合は風通しのよい冷暗所を選ぼう。冷暗所がない場合や気温、室温の高い時期は冷蔵庫の野菜室に入れたほうが長持ちする。いずれも、長くて2週間程度が保存期間の目安となる。
【乾燥を防ぐコツ】
オレンジは保存期間が長引くにつれ水分が蒸発していく。乾燥が進むとパサパサした食感になり味も落ちてしまうため、乾燥を防ぐ工夫が必要だ。常温保存の場合は1つずつ新聞紙で包み、冷蔵保存の場合はより乾燥しやすいためさらにポリ袋に入れておくとよい。
【カットオレンジの場合】
オレンジを週単位の長期保存できるのは、まるごと保存する場合に限られる。カットしたものは断面から傷みやすくなるため、日持ちしない。翌日までを目安に食べきることを前提に、ラップでぴったりと包んで冷蔵庫で保存しよう。
3. オレンジを箱で長期保存する方法

オレンジを箱買いした場合は、箱のままで保存することもできる。ただし、購入したものをそのまま置いておくのはNGだ。ひと手間かけるだけで保存期間を延ばすことができる。オレンジを箱のままで保存する場合の裏技を紹介しよう。
新聞紙を挟む
まずは、箱からオレンジをすべて取り出す。続いて、果皮の硬いものから選んで一番下の段に並べていこう。オレンジが1段分埋まったら、新聞紙をかぶせ、2段目のオレンジを並べていく。オレンジ、新聞、オレンジ...という順でミルフィーユのように重ねていけばOKだ。新聞紙を挟むことで蒸れにくくなる。日本ではオレンジよりみかんを箱買いする家庭が多いが、みかんの場合も同様の方法で保存できる。
【果皮のやわらかいものから食べる】
上記の方法で保存すると、果皮の硬いものほど下段、やわらかいものほど上段に並ぶ。オレンジは果皮がやわらかいものほど傷みやすいため、上段のオレンジから優先的に食べるようにするとよい。
結論
オレンジを長期保存したい場合は、皮を剥いて冷凍する裏技がおすすめだ。日持ちしやすくなるだけでなく、食べやすくなり利便性も高まる。常温で保存する場合は、通気性のよい冷暗所を選ぶことが重要である。ただし乾燥しすぎるとオレンジの品質が落ちるため、新聞紙で包むなどの対策も必要だ。箱買いした場合は、新聞紙とオレンジを重ねる方法で保存すれば傷みにくくなる。さまざまな工夫や裏技で、オレンジを長持ちさせよう。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。