目次
1. 炒めると焼くの違い:本来の意味

まず大きく異なるのは、炒めるは調理の際に使われる言葉だが焼くは陶器を焼く、世話を焼くなど、料理以外にも使われることがある点だ。
そもそも焼くとは原始的な動作のひとつである。火を使って加熱することを指す言葉で、人間が火を手に入れてから使われてきた動作=言葉だと考えるとその歴史は非常に長い。対して、炒めるは何か道具を使って混ぜながら加熱する行為を指す言葉である。道具を使っていることを鑑みると焼くに比べてその歴史は短いといえるだろう。
また、炒めるには短時間で行うという意味合いも含まれている。それに対して焼くは比較的長い時間をかけるときに使われる。この時間の差も炒めると焼くの大きな違いといえるだろう。
2. 炒めると焼くの違い:炒めるの詳しい意味

炒めるとは、フライパンや中華鍋などを用いて、混ぜながら食材をすばやく加熱することである。ポイントは道具を使っていること、混ぜながらという工程、そして短時間の3つである。
基本的に食材は火の通りを考慮して、カットしたものを使う。混ぜながら行うことで、全体に均一に火が通る。そして、最終的に調味料を加え、味を付けて仕上げることが多い。
食材の組み合わせによって、幅広いパターンが考えられるので毎日の食事にこの炒めるという調理法が広く使われている。
3. 炒めると焼くの違い:焼くの詳しい意味

焼くとは、火を使って加熱すること全般を指す。このため、食材以外に使われることもある。前述の通り、火を使って加熱する行為はかなり古くから存在するものである。当初は食材を直接火にかけて加熱していたが、技術の発展に伴い、フライパンや鉄板、鍋などさまざまな調理器具が登場。いまでは直接火にかける以外にも、さまざまな焼き方が存在する。
料理という側面で焼くと表現する場合、じっくりと動かさずに加熱することが多い。また、中まで火を通すというケースもあれば、表面に焼き色を付けるだけというケースもある。
結論
炒めると焼くはどちらも調理法を表す言葉である。大きな違いは炒めるが調理のみに使われる言葉である一方、焼くはさまざまシーンに使われる言葉であるという点だ。さらに炒めるは小さめの食材を短時間、焼くは大きめの食材を比較的長時間加熱するという意味がある。調理法の違いを意識して料理をすると、さらに楽しくなりそうだ。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。