目次
- キッチンペーパーを敷いたざるにプレーンヨーグルトを入れる
- ざるよりも一回り小さなボウルにセットする(ざるがボウルの底から浮くようにする)
- ラップをかけて冷蔵庫に入れ、半日~一晩ほど置く
- たんぱく質:プレーンヨーグルト3.4g、水切りヨーグルト6.5g
- 脂質:プレーンヨーグルト3.0g、水切りヨーグルト6.1g
- スープやカレーに入れる:トマトスープ、野菜スープ、カレーなどに加えて煮込む
- 野菜や肉を漬ける:野菜を漬ければピクルス風になり、肉を漬ければしっとりする
- パンの生地に混ぜ込む:パンケーキ、蒸しパンなどのお菓子作りにも使える
- ドレッシングに使う:オリーブオイル、レモン汁、塩こしょうと合わせる
- 手作りリコッタチーズ:牛乳と合わせて加熱し、レモン汁を加えて水切りする
1. ヨーグルトをなめらかにする方法

ヨーグルトをスプーンで混ぜるだけでもなめらかにはなるが、質感をしっかりと変えたい場合はひと手間加えるのがおすすめだ。簡単にできる方法を紹介する。
水切り
ヨーグルトには水分が含まれている。この水分を切ることで、ヨーグルトの質感がクリーム状に変化し、なめらかになる。手順は下記の通りだ。
手順
置いておく時間の長さによって、水切り具合が変わる。一晩置くと元の重量の約半分まで切れるが、1~2時間なら3/4程度、3~4時間なら5/8程度に留まる。好みで調整するとよいだろう。
水切りヨーグルトの特徴と使い方
水切りしたヨーグルトは、なめらかになるだけでなく濃厚な味わいやまろやかさが増し、クリームチーズに似た美味しさを楽しめる。そのまま食べてもよいし、パンやクラッカーに塗る、料理に使うなどさまざまな方法で活用できる。
2. ヨーグルトをなめらかにする方法と栄養成分

水切りは、ヨーグルトをなめらかにする方法として効果的なうえ、コクや風味も増す。さらに、栄養面でもメリットがある。ヨーグルトから水分が抜けることにより、栄養成分の割合が増えるのだ。
たんぱく質と脂質がアップ
含有量に大きな変化が見られる栄養成分は、たんぱく質と脂質の2つだ。一般的なプレーンヨーグルトと重量の約1/2まで水切りしたヨーグルトでは、100gあたりの栄養成分量に下記のような差がある。
プレーンヨーグルトと比較すると、水切りヨーグルトにはたんぱく質も脂質も約2倍多く含まれる。効率よく栄養を摂取できるという点も、大きな特徴といえるだろう。
3. ヨーグルトをなめらかにする方法と残った水分

ヨーグルトを水切りすると、ザルから水分が落ちて濃厚になる。落ちた水分はボウルに溜まっていくが、この水分にも栄養が含まれている。
ホエー
ヨーグルトを水切りしたときに分離する液体は、ホエー(乳清)と呼ばれる。通常はヨーグルトのなかに含まれているが、固まり(カード)が収縮することにより外に出てくる。ただの水分ではなく、ヨーグルトに含まれている水溶性のたんぱく質をはじめ、ミネラル、ビタミンなども含まれるため、捨てずに摂取しよう。
おすすめの使い方
ホエーはそのまま飲めるが、酸味があり無糖の場合はやや飲みにくい。砂糖や牛乳などを加えてドリンクを作ると飲みやすい。また、下記のようにさまざまな料理に使うのもおすすめだ。
結論
ヨーグルトをなめらかにする方法は、水切りが簡単でおすすめだ。水分がほどよく抜けることで、なめらかな食感だけでなく濃厚でまろやかな風味も楽しめる。栄養が凝縮された水切りヨーグルトは、そのまま食べるほかさまざまな料理にも使える。分離したホエーという液体にも栄養が含まれるため、ドリンクや料理に活用して食べきろう。
監修管理栄養士:小林里穂
経歴:管理栄養士養成施設を卒業後、栄養士資格・管理栄養士資格・栄養教諭資格を取得。学校給食センターでの勤務時に小・中学生に食育を実施した経験を活かし、栄養分野の記事執筆・監修を中心に活動中。