目次
1. パン粉が開封前のときの正しい保存方法

揚げ物やハンバーグのつなぎに欠かせないパン粉だが、どのように保存すればよいのだろうか?生パン粉と乾燥パン粉の開封前の保存方法を紹介しよう。
常温保存
突然だが、みなさんは生パン粉と乾燥パン粉の違いを知っているだろうか。どちらもパンを粉状にしているが、乾燥の度合いと粒の大きさが異なる。一般的にパン粉と呼ばれる乾燥パン粉は水分量が少なくて粒が細かい。とくにハンバーグのつなぎに加えると、肉にしっかりとなじむので肉汁を閉じ込める効果が期待できる。生パン粉は基本的に乾燥させずに作られており、粒が粗くて揚げ物を作るとサクサクした食感になるうえ、ボリュームがアップする。
【生パン粉】
開封前であれば生パン粉は常温保存できる。ポイントは直射日光を避け、風通しのよい冷暗所におくこと。保存期間は商品にもよるが、1か月を目安にするとよい。
【乾燥パン粉】
乾燥パン粉は生パン粉より日持ちするが、生パン粉と同じく常温保存が可能だ。保存場所も生パン粉のように、直射日光を避けて風通しのよい冷暗所におくこと。袋のまま保存容器に入れて保存するのがおすすめだ。保存期間は約半年を目安にするとよい。
2. 生パン粉の正しい保存方法

家庭では生パン粉より乾燥パン粉を使うという人が多いだろう。2つを比較すると生パン粉の方が乾燥パン粉より食感はよいが、あまり日持ちしないのがネックだ。そんな生パン粉を日持ちさせる方法とは?
密封して冷凍保存
開封してあまった生パン粉は冷凍保存できる。とくに別の容器に移し替える必要はない。方法は購入時の袋のまま、ジップロックのような保存袋に入れ、なるべく空気を抜いて封を閉じ冷凍室へ入れるというもの。
一方、冷凍保存した生パン粉の解凍方法は、冷凍室から取り出し、室温で5分ほどおいて自然解凍するというものである。少し冷えていても、揚げ物やハンバーグのつなぎとして使える。保存状況によって異なるが、開封後はなるべく早めに使い切ること。
3. 乾燥パン粉の正しい保存方法

続いて、乾燥パン粉の正しい保存方法を解説する。
密封して冷蔵保存
開封後の乾燥パン粉は冷凍でも保存できるが、含まれる水分量が少ないため、冷蔵保存がおすすめだ。ただし、ニオイ移りや湿気を防ぐため、必ず袋を閉めて密閉容器に入れ、冷蔵庫にしまおう。生パン粉と一緒で保存状況によって異なるが、なるべく早く使い切るのがおすすめだ。
揚げ物は面倒だし、調理するのが難しいと感じている人もいるのでは?揚げ物を上手に仕上げるポイントは、食材にパン粉をつける前のひと手間と揚げ油の量だ。食材に薄く小麦粉をつけてから溶き卵をしっかりと絡めておくこと。この少しの手間で、パン粉がつきやすくなる。また、油は十分な量を用意すること。油の量が少ないと、食材を入れたときに油の温度が下がりやすくなるからだ。
結論
パン粉の正しい保存方法を紹介した。開封前であれば生パン粉も乾燥パン粉も常温保存でOK。ポイントは直射日光を避けて風通しのよい冷暗所におくことだ。開封後は生パン粉は冷凍保存、乾燥パン粉は冷蔵保存がおすすめ。正しく保存して、パン粉を最後まで美味しく使い切ろう。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。