目次
1. 昆布の数え方

昆布の数え方はさまざまあり、状態によって数の単位が変化するのだ。ここでは昆布の数え方の単位を紹介していこう。
数える単位
昆布が生えている状態では「本」や「株」と数え、だしをとるなど調理に使うものは「枚」や「片」と数えるのだ。また、小売りの際の数え方は「把・連・束」となる。
2. 昆布の数え方と業界用語

ここでは、昆布業界ならではの数の用語を紹介しよう。
駄
「駄」は昆布の結束単位の総称で、1駄が20kgとなっている。「駄」と呼ばれる由来は、昆布を荷馬車で運んでいたことが有力な説である。数の数え方以外にも、生産者が販売目的で設定する価格の「建値」や昆布が採れる浜によってランクがあり、昆布取引の地区格付基準を「浜格差」と呼ぶなどさまざまな業界用語が存在するのだ。
3. 昆布でだしをとるのは難しくない

昆布でだしをとるのは手間がかかるので、面倒に感じる人も多いだろう。実際には、簡単にだしをとることができるのだ。ここでは、昆布の水出しの方法やだしに使ったあとの昆布の使い道について解説していこう。
水出し
だしとして使う昆布は、日高昆布・利尻昆布・羅臼昆布など「だし昆布」と記載されているものを使うようにしよう。水出しは昆布を水に入れるだけで手軽にでき、さっぱりとした味のだしがとれるのがメリットである。水出しの方法は、まず水の分量を量り、それに対して1%の昆布を入れ、最低3時間?一晩程浸ければ完成だ。だしをとったあとの昆布は捨てないで冷凍し、ある程度の量がたまったら佃煮や塩昆布などにリメイクすれば無駄なく活用できるのでおすすめだ。
結論
昆布の数え方は状態によって変化し、生えているときは「本」や「株」、だしなど調理に使うものは「枚」や「片」と数えるのだ。さらに小売の際には「把・連・束」となり、1束20kgのものは「駄」と数える。また、昆布は水出しすると手軽にだしをとることができる。だしに使った昆布は捨てずにリメイクすれば無駄なく使い切れるのだ。
調理師名:新江友基
経歴:調理学校を卒業と同時に調理師免許を取得。その後、カフェ、レストラン、居酒屋などさまざまな飲食店で調理業務やメニュー開発に携わる。現在は、過去の経験から得た知識を活かし、食に関する記事の監修を担当している。