目次
1. こんにゃくの数え方

こんにゃくは一丁、二丁と数える人も多いだろう。ここでは、こんにゃくの単位について解説する。「丁」以外の単位も解説するので、参考にしてほしい。
数える単位
こんにゃくを数える単位は「丁」や「枚」などが基本である。加工された食べ物の状態のこんにゃくは豆腐と同じ丁や枚などで数え、こんにゃく芋の状態なら、植物としては「株」、芋の状態では「個」や「玉」で数えることが多いだろう。玉こんにゃくの場合には、加工された食品の状態でも「玉」と数えることがある。このように、こんにゃくの形状によっても呼び方が異なるので、場合によって使い分けるようにしよう。
2. こんにゃくの歴史

こんにゃくの数え方が分かったところで、次はこんにゃくの歴史を紹介しよう。こんにゃく好きな方は、ぜひ歴史についても覚えておいてほしい。
日本伝来と江戸時代のレシピ
日本にこんにゃくが伝わったのは、平安時代だと言われている。平安時代の百科事典である「和名類聚抄」に、こんにゃくの作り方が記載されているのだ。その情報が伝わったのは、中国からだと言われている。平安時代の百科事典には、中国の文献「蜀都賦」によるこんにゃくの作り方が記載されており、6世紀ごろに中国から仏教とともに医薬品の一種として伝わったとされているのだ。こんにゃく芋の植物自体は、里芋などと同様に縄文時代にはすでに伝わっていたようだ。海外では、こんにゃくの花の形から、「Devil's Tongue(悪魔の舌)」などとも呼ばれている。中国では「魔芋(モーイ)」とも呼ばれる。
3. こんにゃくの日とは

こんにゃくの数え方や歴史が分かったところで、次はこんにゃくの日について見ていこう。
5月29日
一般財団法人日本こんにゃく協会、全国こんにゃく協同組合連合会では、5月29日をこんにゃくの日に制定している。1989年に、5と29を「こんにゃく」と語呂合わせして制定された。また、こんにゃくの作付けが、5月に行われることも由来の1つである。本格的な夏を向かえる前に、こんにゃくの効能や機能性で健康に過ごしてほしいとの願いも込められているそうだ。
結論
こんにゃくは、玉・枚・丁・個・株など多くの数え方が存在する。こんにゃくの状態や形状などによって数え方が異なるため、場所によって使い分ける必要があるのだ。また、5月29日はこんにゃくの日に制定されている。家族や友人に、豆知識として披露してみてはいかがだろうか。
調理師名:新江友基
経歴:調理学校を卒業と同時に調理師免許を取得。その後、カフェ、レストラン、居酒屋などさまざまな飲食店で調理業務やメニュー開発に携わる。現在は、過去の経験から得た知識を活かし、食に関する記事の監修を担当している。