目次
- ※1参照:神戸保(大阪市立環境科学研究所 食品栄養課)「ニンニク」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikatsueisei1957/28/1/28_1_51/_pdf
- ※2参照:蛯名東口歯科「にんにく口臭の匂いを消す方法!食前・食事中・食後まで!」
- ※3参照:医療法人社団オーラルプロデュースNOBLE DENTAL OFFICE「すぐに口臭を抑えたい」
調理師名:新江友基
経歴:調理学校を卒業と同時に調理師免許を取得。その後、カフェ、レストラン、居酒屋などさまざまな飲食店で調理業務やメニュー開発に携わる。現在は、過去の経験から得た知識を活かし、食に関する記事の監修を担当している。
1. にんにくの口臭を消す裏技

にんにくの臭いはアリシンという成分が原因だ。にんにくは皮の付いた状態では臭いはしないが、切ったり皮をむいたりするとアリシンが発生し臭いが出る。基本的に人と合う用事やデートなどがある場合はにんにくは避けた方が無難だろう。しかし、にんにくはさまざまな料理に使われているため、避けるのが難しいこともある。ここでは、にんにくの口臭を消す裏技について解説していこう。
乳製品
にんにくの臭いを消すには乳製品を取るのがおすすめ。アリシンはタンパク質と結びつきやすく、食事中に牛乳やチーズを摂ることで、タンパク質がアリシンを包んで口臭を抑えてくれるのだ。牛乳やチーズも口臭を発生させる原因にはなるが、一過性のものなのでお茶や水で乳成分が残らないようにすれば問題ない。(※1)
りんご
牛乳など乳製品以外でいうと、食後にりんごを食べるのもよいだろう。りんごはポリフェノールが豊富に含まれており「天然の歯ブラシ」とも呼ばれている。りんごに含まれるポリフェノールは口臭予防に効果が期待でき、にんにくの口臭の原因であるアリシンに反応して、消臭効果を発揮するのだ。(※2.3)
2. にんにくの口臭を消す食後の裏技

ここでは、にんにくやにんにく料理を食べた後の口臭を消す裏技を紹介しよう。
歯磨きやうがい
にんにくの口臭を消すには歯磨きやうがいをするとよいだろう。食べかすが口の中に残っているとそれだけ口臭の原因になる可能性がある。そのため、歯に挟まっているものを取り除くのがよい。また、すぐに歯磨きができないときは、うがいだけでも有効だ。(※2)
お茶やコーヒー
お茶やコーヒーには抗酸化作用のあるポリフェノールの一種のタンニンが含まれており、アリシンと結びつき、口臭を抑えてくれるのだ。アメリカンコーヒーにはタンニンが多く含まれているため特におすすめだ。(※2)
3. にんにくで口臭が出る原因

ここでは、にんにくで口臭が出る原因について詳しく解説していこう。
アリシンの分解
にんにくは皮の付いた状態では臭いはせず、切ったり皮をむいたりすることで臭いが発生する。にんにく好きにはたまらないこの臭いだが、にんにくに含まれるアイリンという成分がアリシンに変わることで口臭の原因になるのだ。にんにくをすり潰したり切ったりして細胞が破壊されると、アリナーゼが活発になりアリシンができる。にんにくをとるときに出る口臭は、このアリシンが分解される過程で発生する含硫物の臭いなのだ。(※1)
結論
にんにくで口臭が発生する原因は、にんにくを切ったりすり潰したりすることで細胞が破壊されアリナーゼが活発になりアリシンができるためだ。アリシンはタンパク質と結びつきやすいため、牛乳やチーズなどの乳製品を一緒に食べると口臭を軽減できる。また、食後に歯磨きやうがい・お茶やコーヒーを飲む・りんごを食べるなどで、口臭を消すのも効果的だ。
(参考文献)
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