目次
1. 腐ったジャムとカビの見分け方

まずは、カビの種類と見分け方について見ていこう。腐ったジャムの見分け方について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
カビの種類
実は、カビと言ってもさまざまな種類があり、それぞれ見た目や特徴が異なるのだ。腐ったジャムによく見られる白カビは、ふわふわとしているのが特徴。全体に生えるのではなく、ジャムの一部に生えることが多いだろう。また、ジャムには緑や青みがかったカビが生えることもある。緑や青のカビも白カビと同様、表目に生えることが多い。さらに、腐敗が進んでいくと赤や黒色のカビが生えてくる。これらのカビが生えていたら、食べてはいけない。青カビや白カビはチーズなどでもよく見かけるが、素人判断で食べるのは避けた方が良いだろう。カビの生えたジャムは食べられない可能性が高いため、発見したら要注意だ。ただし、ブルーベリージャムには白っぽいものが入っているときがある。これはカビではなく、果粉と呼ばれるものなので害はない。
2. 腐ったジャムの見分け方と状態

次に、腐ったジャムの見分け方を見ていこう。どんな状態のジャムが食べられないのか、以下で詳しく解説する。
水っぽくなっている
ジャムは通常、粘度があってドロっとしているものだ。しかし、腐ったジャムは粘度が少なくなり、サラサラの水状になってしまうのだ。これは、カビの作る酵素がペクチンを分解することが理由で、腐敗が進んでカビが生えるとジャムが水っぽくなる。いつもより緩いと感じるときや、明らかに水っぽいときは食べない方が良いだろう。また、異臭がする場合も発酵している可能性があるため、食べるのは避けた方がよい。ただし、食べかけのジャムの表面に水分があるのは、分離しているだけなので問題なく食べられる。
3. 腐ったジャムにしないための保存方法

見分け方やカビの種類が分かったところで、次は腐ったジャムにしないための保存方法や温度について見ていこう。長く、美味しく保存したい方はチェックしてほしい。
開栓後の保存方法
ジャムはスーパーなどで常温の状態で販売されていることがほとんどだが、開栓後は冷蔵庫で保存するのがおすすめだ。室温10℃以上の温度が高い場所では、腐ったジャムになってしまう可能性がある。そのため、食べ始めたら必ずフタをしっかりしめてから冷蔵庫で保存しよう。長期保存をしようと思うと冷凍庫が思い浮かぶが、ジャムの容器は冷凍保存には適していない。そのままでは瓶が割れてしまう可能性があるため、使いやすい量ずつラップにくるむなどして保存しよう。また、賞味期限は未開栓の状態で美味しく食べられる期間なので、開栓後はできるだけ早く食べきることが大切だ。
結論
腐ったジャムはカビが生えたり、水っぽくなったりするため見分け方が分かりやすい。ただし、ブルーベリージャムの表面が白い場合は、カビではなくブルームと呼ばれるものの可能性がある。ジャムは開栓すると早めに食べきる必要が出てくるので、冷蔵庫で保存して腐る前に食べよう。
調理師名:新江友基
経歴:調理学校を卒業と同時に調理師免許を取得。その後、カフェ、レストラン、居酒屋などさまざまな飲食店で調理業務やメニュー開発に携わる。現在は、過去の経験から得た知識を活かし、食に関する記事の監修を担当している。