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世界一アイスクリームを食べる国はどこ?一人当たりの消費量

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年6月21日

アイスクリームは世界中で親しまれているが、最もよく食べている国はどこなのだろうか。本記事では、世界一アイスクリームを食べる国について、一人当たりの消費量とともに紹介する。さらに、日本ではいつからアイスクリームが食べられるようになったのか、歴史についても併せて見ていこう。

  

1. 世界一アイスクリームを食べる国

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世界一アイスクリームを食べる国はどこなのだろうか。日本アイスクリーム協会の資料(※)では、ユーロモニター社が調査した世界各国の一人当たりの年間消費量がランキング形式で紹介されている。とくにオセアニア、北米、北欧諸国の消費量が多く、海外でも広くアイスクリームが食べられていることがわかる。2021年の一人当たり年間消費量1位の国は下記の通りだ。

オーストラリア

2021年の調査により一人当たり年間消費量1位だったのは、オーストラリアである。一人当たり一年間に20.8L消費した計算となっている。そのうち小売店等から購入した分が13.6Lで、残り7.2Lは外食の際に食べた分だ。(※)
1個あたり100mlのアイスクリームの場合、一年で200個以上食べていることになる。かなりの消費量といえるだろう。

2. 世界一アイスクリームを食べる国と消費ランキング

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世界一アイスクリームを食べる国は、2021年の資料(※)によるとオーストラリアであることがわかった。では、ほかの国はどうなのだろうか。2位以下のランキングについても見ていこう。

国ごとの消費量

2位は、オーストラリアと同じオセアニアの国であるニュージーランドだ。3位はアメリカ、4位はフィンランド、5位はノルウェーである。2~5位の諸国の一人当たり年間消費量は下記の通りである。
  • ニュージーランド(2位):15.2L
  • アメリカ(3位):13.1L
  • フィンランド(4位):13.0L
  • ノルウェー(5位):11.9L
6位以下はヨーロッパ諸国が多くを占める。12位のチリと13位のカナダ、20位の日本を除いては、4位から25位までの22国がヨーロッパの国々である。
日本の一人当たり年間消費量
日本はアジア諸国のなかで唯一20位にランクインしており、比較的アイスクリームをよく食べる国であることがわかる。消費量は6.7Lで、オーストリアやアイルランドと同程度だ。

3. アイスクリームの歴史

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アイスクリームの起源は、紀元前4世紀ごろに遡るという。大帝国マケドニアのアレキサンダー大王が好んだ氷菓(ミルクやはちみつに氷を加えたもの)がアイスクリームのはじまりとされている。その後、氷菓子の文化がイタリアからフランス、イギリスへと広がり、17世紀末にはグラス・アラ・シャンティー(ホイップクリームを凍結させたもの)が考案された。

日本のアイスクリーム史

日本人で最初にアイスクリームを食べたのは、徳川幕府一行とされている。江戸末期に渡米した際、迎船のなかでふるまわれたという。その後、明治2年に横浜で日本で最初となるアイスクリーム「あいすくりん」が誕生した。
接待用のデザート
明治時代、官設社交場として建てられた鹿鳴館でのレセプションでは、アイスクリームが欧米人の接待に欠かせないデザートとされるようになった。レストランでもメニューに加えられるようになるが、一般庶民にとっては贅沢品だった。
大正9年に工業生産スタート
1920年(大正9年)、富士食料品工業(現・富士森永乳業株式会社)によりアイスクリームの工業生産が開始された。翌年には明治乳業株式会社(現:株式会社明治)の前身企業、1923年には雪印乳業株式会社の前身企業により、それぞれ製造が始まった。カップ入りアイスクリームが製造されるようになったのは、さらに先の1935年(昭和10年)のことである。この時期には家庭にもアイスクリームが普及し、自転車のアイス売りも現れた。
戦後の発展
太平洋戦争が始まり、アイスクリーム製造は一旦すべて中止された。戦後しばらくは水と甘味料を使用したアイスキャンデーが主流となったが、産業の回復とともに多くのメーカーがアイスクリーム製造に参入するようになる。製造設備や技術、冷凍施設や販売器材の発展により、大量生産・販売が進む。商品の多様化や冷凍冷蔵庫の普及により、一般的な食品として需要が高まっていった。

結論

世界一アイスクリームを食べる国は、2021年の資料によるとオーストラリアである。ヨーロッパやアメリカ大陸の国がランキング上位を占めるが、日本もアジアで唯一ランクインしており、アイスクリームを好む国といえるだろう。世界中、子どもからお年寄りまで幅広い世代に好まれるアイスクリームは、食べると幸せを感じられるという人も多い。今後、世界一に変動があるかという点にも注目したい。
(参考文献)
  • ※出典:一般社団法人 日本アイスクリーム協会「世界各国の1人当り年間消費量」
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikatsueisei1957/28/1/28_1_51/_pdf
  • 調理師名:新江友基

    経歴:調理学校を卒業と同時に調理師免許を取得。その後、カフェ、レストラン、居酒屋などさまざまな飲食店で調理業務やメニュー開発に携わる。現在は、過去の経験から得た知識を活かし、食に関する記事の監修を担当している。
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  • 更新日:

    2023年6月21日

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