- 削り節 60g
- 煮干し 20g
- 昆布 5g
- 水 1l強
- 鍋に水、煮干し、昆布を入れる
- 1を加熱する
- 沸騰しそうになったら昆布を取り出す
- 弱火にして削り節を加える
- 10分ほど弱火で煮出す
- 鍋に蓋をして10分蒸らす
- ザルやガーゼを使って6を濾す
- 薄口醤油 100cc
- みりん 100cc
- 鍋に薄口醤油とみりんを入れる
- 中火にかけて煮詰める
- 出汁と返しをひとつの鍋に入れて加熱する
- 沸騰直前で火を切る
1. うどん汁の隠し味と基本の作り方
美味しいうどんを食べるために、まずは基本的な出汁の取り方から復習してみよう。市販の調味料を使っても十分美味しいうどんの汁だが、出汁を本格的に作ることで味わいは格段にアップする。
出汁の取り方
多忙な現代人は出汁を丁寧に作ることが少なくなった。市販の調味料が昨今の主流となりつつあるが、基本に返って出汁からうどん汁を作ってみよう。出汁の基本の作り方はこちらである。
材料
作り方
返しの作り方
次は返しの作り方である。返しとは、醤油にみりんや砂糖を加えて寝かせたもので、出汁で割って使うのが基本である。
材料
作り方
これでうどんに使う美味しい汁が完成する。
2. うどん汁の隠し味
うどんの汁は出汁を丁寧につくるだけでも抜群に美味しくなる。さらに美味しくするための隠し味にはどんなものがあるだろうか。
煮切り酒
寒い時期には特に美味しいうどん。温かいうどんの汁を美味しくするためには、アルコール分を飛ばした日本酒を加えるとコクが出る。出汁と返しを混ぜるタイミングで、煮切り酒を加えてみよう。温かいうどんの汁に深みが出るだろう。
山椒
うどんと山椒という組み合わせは意外かもしれないが、淡白な味わいから脱却したい場合には、山椒を加えると大人の味わいのうどんになる。ほどよいアクセントになる山椒、いつもとは違ううどんの味が楽しめる。
ごまだれ
冷たいうどんにするのならば、汁にごまだれを隠し味に加えても美味しい。にんにくやショウガなどの香味とともにごまだれを加えれば、夏の食卓にもよいアクセントとなる。食欲がないときはぜひ試したい。
3. うどん汁をめんつゆで作る時の隠し味
めんつゆは、便利な調味料として冷蔵庫に常備している家庭も多いだろう。うどんの汁も、めんつゆで美味しく作ることができる。出汁を取って作る汁に比べると風味は劣るが、隠し味を加えることで風味や旨味をプラスできるのだ。
風味や旨味をプラス
めんつゆを使ってうどんの汁を作る場合、足りない風味や旨みは食材を足して補えばよい。たとえば昆布を入れればほのかな甘さと香りが加わり、削り節を加えれば出汁本来の味わいが楽しめる。コクがほしい場合には煮干しを加えて煮出してみるといいだろう。また、干ししいたけを入れても、独特の風味でうどんの汁が美味しくなる。面倒な場合は、昆布茶を少し足すだけでも深みのあるつゆを作れるのだ。自宅にある食材で、ワンランク上のうどん汁が出来上がるのである。
結論
汁によって、うどんの味が左右されるといっても過言ではないだろう。いつもは市販の調味料を使って時短で作るうどんの汁も、出汁から丁寧に作ると俄然味わいがアップする。さらに美味しくするには酒を使用する方法もある。めんつゆを活用する場合も、ひと手間かけると隠し味としてうどんを美味しくしてくれるだろう。隠し味で工夫して、美味しいうどんを作ってほしい。
調理師名:新江友基
経歴:調理学校を卒業と同時に調理師免許を取得。その後、カフェ、レストラン、居酒屋などさまざまな飲食店で調理業務やメニュー開発に携わる。現在は、過去の経験から得た知識を活かし、食に関する記事の監修を担当している。